今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2016/11/10更新

日経テクノロジー展望2017 世界を変える100の技術

  • 日経BP社
  • 発刊:2016年10月
  • 総ページ数:336P

286分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な
アマゾン詳細ページへ

3Dプリンター

課題として実現できる部品の大きさや材質の制約、造形時間の長さがあったが、2017年は特に業務向けを中心に、これらの課題を解決するような装置の登場や活用が進むだろう。構造材などの工業用途だけでなく、医療や建築、食品といった用途に向けた実用化も進んでいる。例えば、リコーは、細胞をインクジェットヘッドから吐出する方式のバイオ3Dプリンターを開発中である。細胞を3空間上に自由に配置して組織モデルを構築するバイオ3Dプリンターは、再生医療や創薬での活用が期待されている。

自動運転

運転者に代わって車が自分自身を操縦する技術。自動運転の究極の目標は運転者が介在しなくて済む完全自動運転だ。2020〜2021年にシステムがすべての運転操作を制御するレベルの自動運転を実用化することを目標として掲げる企業が増えてきている。その筆頭のグーグルは2020年前後に完全自動運転車の実用化を目指すとしている。

再利用可能ロケット

これまで使い捨てにしていた、高価なエンジンを搭載するロケット本体を地上で回収して再利用する。打ち上げコストを劇的に下げられる可能性があり、実用化されれば、企業の研究開発や個人旅行も身近になり、新たな宇宙時代が始まるだろう。アマゾンCEOのジェフ・ベゾス率いるブルーオリジンと、テスラ・モーターズCEOのイーロン・マスク率いるスペースXは、すでに再利用可能ロケットの回収実験を成功させている。

免疫チェックポイント阻害薬

一昔前まで、医薬品といえば化学的に合成された物質を用いるのが一般的だったが、ヒトゲノムの解析など生命現象の解明が進むにつれて、生理活性蛋白質や抗体といった生体分子を用いたバイオ製品が登場してきた。抗癌剤「オプシーボ」も抗体を用いたバイオ医薬品の1つで、癌細胞が免疫反応から逃れる仕組みを妨げることで、患者自身の体が持つ免疫力により、癌細胞を攻撃できるようにする。

腸内細胞の利用

医薬品の投与前に効く人と効かない人を見分けるバイオマーカーの探索が重要な研究課題として浮上している。手がかりの1つが腸内細菌だ。食事として取った様々な物質に常にさらされている腸には、その物質を免疫反応で排除すべきか、体に必要なものとして免疫反応を起こさないようにすべきかを調節する高度な仕組みが備わっている。腸内細菌が、癌に対する免疫力の調整にも何らかの形で関与している可能性がある。

ゲノム編集

CRISPR/Cas9は、ゲノムの目的に特定の遺伝子を挿入したり、特定の遺伝子の働きを停止したりといった操作を、簡便、迅速、高効率に実施する技術だ。ゲノム編集と呼ばれるこの技術の登場で、自分の細胞を取り出し、特定の遺伝子だけを改変して体に戻す、といった遺伝子治療がより簡便かつ確実に行えるようになるとみられている。