スタンフォード大学の心理学者が、「成功のための心の持ち方」「時間管理術」「ストレス対策」「コミュニケーション術」など、25のテーマについて問題解決の方法を提示している一冊。
■スタンフォード大学の学生が「成功する理由」
スタンフォード大学の学生が成功する秘訣は「失敗を厭わない姿勢」にある。スタンフォード大学を含め、サンフランシスコのベイエイリアには「すべての経験から学習する」という哲学が根付いていて、成功の階段を上っていくためには「リスクを取ること」「居心地のいい領域から抜け出すこと」「失敗に前向きであること」が不可欠である。
スタンフォード大学は「成長型マインドセット」を学生に教えているとも言える。これは自分自身に挑戦することでしか潜在的な能力を発揮できないという考え方である。難題に直面した時は、成長する絶好のチャンスである。失敗したり、目標を達成できなかったとしても、それは無能で力不足なのではなく、振り返って反省し、成長へ向けて前進する必要があるということなのである。
成功するためのルール
①「成長型マインドセット(拡張的知能観)」を持つこと
・失敗しても「自分の能力不足だ」と思わないこと
・難題に直面した時は「成長する絶好のチャンス」と心得る
・ミスを悔いるのではなく「ミスの内容を理解すること」「ミスが修復可能かどうか」に関心を払う
②失敗を厭わず「すべての経験から学習する姿勢」を持つこと
・挑戦や失敗は、学びのプロセスと考える
・過ちや失敗は「対処法を見つけ出すためのきっかけ」に過ぎないと知る
・失敗やミスは「新しい発見の機会」だと考える
③アヒル症候群から脱出すること
・ミスを包み隠さず、ミスに対処する
著者 ケリー・マクゴニガル
スタンフォード大学 心理学者 専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴア賞をはじめ数々の賞を受賞。 各種メディアで広く取り上げられ、『フォーブス』の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネスアソシエ2016年12月号 |
日本経済新聞 ノンフィクション作家 中野 明 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 成功を、どう引き寄せるか | p.11 | 31分 | |
第2章 人間関係を、どう築くか | p.63 | 42分 | |
第3章 やる気(モチベーション)を、どう出すか | p.133 | 23分 | |
第4章 マイナス(負)の感情・状況に、どう対処するか | p.171 | 48分 | |
第5章 ストレスを、どう力に変えるか | p.251 | 18分 | |
第6章 リーダーシップを、どう育てるか | p.281 | 21分 |