地道に丁寧にやっていても成功しない。いかに工夫して、賢く近道をするかが大事だとし、様々なエピソードをもとに最短ルートで成功するための共通項を紹介している一冊。
■成功の最短ルートは従来のやり方と違うところにある
ショートカットとは単なる近道。「スマートカット(賢い近道)」とは、本来時間を取られるべきではないところをスマートに、つまり賢く回避しながら、力を入れるべきところに力を入れて大きな目的を達成する技だ。
イノベーションやキャリアづくりに対する考え方は、テクノロジー産業から一歩外に出ると、19世紀のまま時間が止まっているようだ。我々の能力は飛躍的に高まっているのに、ほとんどの人間は多くの人が通ったわかりやすい道を歩こうとする。がむしゃらに取り組むことはあっても、それがスマートなやり方かどうか疑問に思うことはまずない。その結果、コツコツやってもいっこうに伸びない。
常識や規範に立ち向かい、ごく短期間に信じられないようなことをやってのけるのは、ごく一握りの人間だ。人並み以上に優れた人々は、様々な分野でラテラル・シンキング(水平思考=既成概念にとらわれず、色々な角度から問題を解決する方法)を駆使して成功を掴んできた。慣れ親しんだ常識やルールにはいくらでも工夫の余地がある。
■9つのスマートカット
①ラダー(成功の階段)ハックする
②メンターとともにトレーニングを積む
③迅速なフィードバックで最適化する
④プラットフォームを活用する
⑤波を見つけて波に乗る
⑥スーパーコネクターを見つけ、自らもスーパーコネクターになる
⑦成功の連鎖をつくる
⑧シンプルを極める
⑨10倍思考を実行する
著者 シェーン・スノウ
ジャーナリスト メディアの世界に新風を吹き込むべく、仲間とともに2010年にコンテントリー社を創業。 英ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツの会員でもある。『ワイアード』誌や『ファスト・カンパニー』誌に定期的に寄稿しているほか、『ニューヨーカー』、『ワシントンポスト』、『タイム』などさまざまな媒体でイノベーションに関する記事を執筆。 全米各地でメディアの未来に関する講演を多数手がけている。『フォーブス』誌の「アンダー30(30歳未満)のメディア・イノベーター30人」に選定され、技術系の起業活動では、国連を始め、『ニューヨークタイムズ』『フォーブス』、『ディテイルズ』、ニューヨーク市経済開発委員会からも評価されている。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに なぜ、人より早く結果を出せるのか | p.1 | 12分 | |
第1章「成功の階段」をハックする | p.30 | 13分 | |
第2章 メンターの理想と現実 | p.53 | 17分 | |
第3章 フィードバックで最適化せよ | p.82 | 19分 | |
第4章 プラットフォームの優位性 | p.116 | 16分 | |
第5章 波を見つけて波に乗る | p.143 | 9分 | |
第6章 スーパーコネクターの作法 | p.158 | 11分 | |
第7章 成功の連鎖をつくる | p.178 | 13分 | |
第8章 シンプルを極める | p.201 | 10分 | |
第9章 10倍思考を実行する | p.219 | 10分 | |
おわりに 実話に学ぶ9の鉄則 | p.237 | 10分 |
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