監査法人の中で新規事業としてベンチャー支援部門を立ち上げ、数多くの起業家を支援してきた著者が、「やりたいことを見つける」ための方法を紹介している一冊。
著者自身のこれまでの挫折経験から、自分のやりたいことを実現するまでに至ったストーリーが語られています。
■「キャリア志向」から「ミッション志向」へ
自分が本当にやりたいこと、自分にとって大切なことから生まれる仕事を「ミッション」と呼んでいる。人生のミッションが見つかると、その仕事は、稼ぎを得るための「ライスワーク」ではなく、一生を賭ける「ライフワーク」になる。
スキルやキャリアばかりを追い求める仕事は、他の「誰か」や「何か」によって代替される可能性が常に潜んでいる。自分よりスキルの高い人はもとより、近年はAIやロボットの技術革新も著しい。
その点、ミッションを歩む人生は、他の誰にも何にも代替されることはない。自分にしか成しえないことであり、自分だけの道だ。自分のミッションを歩む人生には、苦しみも伴う。だが、自分のやりたいことが形になっていくのを見るのは、何にも代えがたい喜びがある。
自分が本当にやりたいこと、自分にとって大切なことから生まれる仕事を「ミッション」と呼んでいる。人生のミッションが見つかると、その仕事は、稼ぎを得るための「ライスワーク」ではなく、一生を賭ける「ライフワーク」になる。
自分の思いを仕事に変え、人生のミッションに一生取り組み続けていくには、欠かせない2つのポイントがある。
①自分の思いを社会の課題とつなげて考えること
②ビジネスの基本を学ぶこと
これができれば、自分のミッションを生きながら、仲間や応援団を増やし、自分の思いを1つ、また1つと形にしていくことができる。
著者 斎藤 祐馬
1983年生まれ。トーマツベンチャーサポート 事業統括本部長 公認会計士。2006年、4度目の挑戦で公認会計士試験に合格し、監査法人トーマツ(現・有限責任監査法人トーマツ)入社。会計監査やIPO支援業務に携わるものの、スタートアップ期のベンチャーへの支援ができないものかと悩み、単独でベンチャー支援を始める。 2010年、トーマツベンチャーサポート株式会社の再立ち上げに参画する。2013年より、現在は「起業家の登竜門」と呼ばれるようになった「モーニングピッチ」を仲間とともにスタート。 これまでに700を超えるベンチャーの登壇を実現したモーニングピッチは、大企業やベンチャーキャピタル、メディアとの出会いの場をベンチャーに提供する、日本有数のプラットフォームとなっている。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネス |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 理想と現実の狭間でもがいた日々。その先で見つけたもの | p.1 | 5分 | |
第0章 ミッションは、歩んできた人生のなかにある | p.21 | 15分 | |
第1章 ミッションを定める――自分が「登るべき山」を見つける | p.47 | 20分 | |
第2章 マインドを磨く――自分の人生を本気で生きる「覚悟」を決める | p.81 | 23分 | |
第3章 ビジネスモデルをつくる――ミッションを事業に変えて「未来のニーズ」を証明する | p.121 | 26分 | |
第4章 ネットワークをつくる――「ストーリー」をひたすら語りつづけて人を巻き込む | p.167 | 18分 | |
第5章 チームをつくる――ミッション志向の仲間を集めて加速度的に成長する | p.199 | 18分 | |
おわりに 自分だけのミッションを生きる人生を、すべての人に | p.231 | 2分 |
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