絵本作家やイベンターなどとして、マルチに活躍するお笑い芸人キングコング西野氏が、新しい仕事の生み出し方、これからのエンタメのあり方などを語った一冊。今の時代のマーケティングについて、考えさせられます。
■世の中にはまだまだ見落としていることがある
箱根駅伝のランナーは、時速20kmで走っている。しかし、テレビの画面からは、その速さがどうして伝わらないのか。その犯人は、カメラとランナーの間にいる白バイのオッサンだ。白バイからしてみれば、時速20kmなんてよちよち歩きで、白バイのオッサンは常に余裕の表情である。ここを改善すれば、ランナーのスピードが画面から伝わり、箱根駅伝がもっと面白くなるに違いない。そのために、白バイのオッサンには、代わりにママチャリに乗ってもらおうではないか。自転車といえど、時速20kmで走り続けるのは至難の業だ。当然、オッサンは、汗をほとばしらせ、鬼の形相になる。
超人を、超人たらしめるには、基準となる凡人の存在が必要不可欠。こういった取りこぼしが、身の回りには間違いなくまだまだ残っていて、世の中はもっと面白くなる。
僕らは今、この瞬間に未来を変えることはできないが、過去を変えることはできる。過去の変え方は様々。ネガティブな過去を、人前にさらしてネタにすると、目の前にいる人たちが笑ってくれて、その瞬間、ネガティブな過去が輝き始める。
失敗も、挫折も、痛みも、いつかは必ず過去になる。その時、僕らはその過去を変えることができる。失敗したところで終わるから「失敗」が存在する。何度失敗しようが、そのたびに工夫し、ネガティブな過去をポジティブなものへと転換し、成功するまで続ければ、それらの失敗はすべて成功のために必要な部品となる。
著者 西野 亮廣
1980年生まれ。お笑い芸人 絵本作家 1999年梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。活動はお笑いだけにとどまらず、3冊の絵本執筆、ソロトークライブや舞台の脚本執筆を手がけ、海外でも個展やライブ活動を行う。 また、2015年には“世界の恥"と言われた渋谷のハロウィン翌日のゴミ問題の娯楽化を提案。区長や一部企業、約500人の一般人を巻きこむ異例の課題解決法が評価され、広告賞を受賞した。 その他、クリエイター顔負けの「街づくり企画」、「世界一楽しい学校作り」など未来を見据えたエンタメを生み出し、注目を集めている。 2016年、東証マザーズ上場企業『株式会社クラウドワークス』の“デタラメ顧問"に就任
帯 ライブドア元代表取締役 堀江 貴文 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 1分 | |
1章 向かい風はボーナスチャンス! | p.19 | 15分 | |
2章 お金の話をしよう | p.71 | 15分 | |
3章 革命の起こし方 | p.123 | 37分 | |
4章 未来の話をしよう | p.249 | 24分 | |
おわりに | p.331 | 1分 |
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