自分のストーリーを信じることから始めよ
プレゼンスは自分のストーリーを信じること、自分の思い、信条、価値観、能力を信じることから生まれる。プレゼンスとは能力があるように見せかけることではない。自分が持っている力を信じ、発揮することである。
自分のストーリーを信頼できていない時、私たちは本物ではない。ある意味、自分も他人も騙している状態である。自分を騙しているのは他の人から見てもわかる。自信がなくなり、言葉と言葉以外の非言語行動が一致しなくなるためである。
パワーがあれば自由になれる
パワーは私たちの思考や感情、行動、生理機能までを根本から左右し、私たちの存在やパフォーマンス、ひいては人生の針路についても直接、可能性を開いたり閉ざしたりする。パワーを失っていれば、本来の自分は発揮できない。ある意味、プレゼンスとはパワーである。
パワーがあると、心理面及び行動面での「接近システム」がはたらく。自分にパワーがあると感じていると、私たちは自由でいられる。状況を自分でコントロールできて、脅かすものはなく、安全な状態である。この状態では、脅威よりも機会に反応して行動する。前向きになれ、社会からのプレッシャーが足かせになることなく行動できる。
身体を広げるポーズをとるだけで、思考や行動にパワーが満ちる
非言語行動は実に様々な形で表れる。表情、目の動きや視線、身体の向き、姿勢、手振り、歩き方、声の調子や大きさなどはその例である。思考や感情が私たちのボディランゲージを形作る。そして、ボディランゲージは自分自身の内面にも何かを伝え、働きかける。
どんな姿勢をとるか、どんな身のこなしをするかは個人的なパワーの源である。このパワーが、プレゼンスを発揮する鍵になる。手足を広げ、自分が占める空間を大きくとって、直立した姿勢をとる。ワンダーウーマンやスーパーマンを思い浮かべる。顎を上げ、肩を後ろへ引き、胸を張る。足を開き、腕を上へ伸ばす。
身体を広げると心も広がる。パワーを表す姿勢や動きをすることで、感情、思考、行動、身体にパワーが満ち、普通の日常でも困難な局面でも、本来の自分で臨むことができる。
身体を広げると、目の前の今に落ち着いて向き合え、パフォーマンスも上がる。姿勢や動作などのボディランゲージを通して、人はあなたに対する見方を決める。でも、同時に、どんな姿勢をとり、どんな動作をするかは、自分が自分自身をどう見るかを決め、さらにその見方は自分の行動、人とのやりとり、生理状態を通して強化される。
身体が心を作る。心が行動を作る。そして行動が未来を作る。私にはパワーがある、私はできるはずだと自分に伝えるのである。