心と身体は繋がっており、自信を高めるしぐさ「パワーポーズ」をとるだけで、心理や行動に良い影響が生まれる。
TEDで人気を誇るハーバード・ビジネス・スクールの心理学者が、簡単に自分のパフォーマンスを高める方法を紹介しています。
■プレゼンスとは
プレゼンスとは「自分の真の気持ちや考え、価値観、可能性に耳を傾け、自然にそれを表現できている状態」を指す。
プレゼンスを実現できるのは自分が個人的にパワーを感じている時である。偽りのない真の自分らしくいられているのを実感できている状態である。この心理状態でいられれば、落ち着きや自信をなくしがちな大きなストレスのかかる状況でもプレゼンスを維持できる。本来の自分でいられていると感じる時、私たちの話し方、表情、姿勢、動きは連携する。こうした内面的に一致した、調和した状態は感じ取れるし、共鳴する。本物だからである。こうして説得力や人を惹きつける力が生まれる。
プレゼンスを追求するとは、カリスマ性や外向性を身につけようとすることでも、他人にいい印象を与えようと計算してふるまうことでもない。偽りのない、力強い自分自身との結びつきを内面に確立することである。
プレゼンスは自分自身を信じること、信頼することから生まれる。偽りのない自分の感情、自分の本当の価値や能力を信じることから生まれる。自分で自分を信じていなければ、他の人にも信頼してもらえない。自分を肯定的に受け止めて前へ進むためには、自信のない時でも普段通りに落ち着いて目の前の状況に向き合わなくてはならない。プレゼンスはそんな場面を乗り越える力をくれる。
パワーを表す姿勢や動きをすることで、感情、思考、行動、身体にパワーが満ち、普通の日常でも困難な局面でも、本来の自分で臨むことができる。
著者 エイミー カディ
ハーバード・ビジネス・スクール 経営学准教授 専門は社会心理学。非言語行動が人間に与える影響について研究。《タイム》誌で「ゲーム・チェンジャー」に、《ビジネス・インサイダー》誌で「世界を変える50人の女性」に、世界経済フォーラムで「ヤング・グローバル・リーダー」に選ばれている。 19歳のとき、頭部を強打する交通事故により深刻な外傷性脳損傷を負い大学を長期休学。このケガとリハビリがきっかけで心理学に興味を抱く。1998年、コロラド大学卒業(心理学専攻)、2005年、プリンストン大学にて社会心理学の博士号取得。 ラトガース大学、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院を経て、2008年からHBSで教鞭を執る。 本書執筆のきっかけとなった12年のTEDトーク(Your Body Language Shapes Who You Are)は世界中で大反響を呼び、3,500万回超の再生数を記録している
帯 スタンフォード大学 心理学者 ケリー・マクゴニガル |
帯2 ゲームデザイナー ジェイン・マクゴニガル |
帯3 作家 スーザン・ケイン |
帯4 ペンシルベニア大学ウォートン校教授 アダム・グラント |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
日経ビジネス |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.10 | 9分 | |
第1章 プレゼンスとは何か | p.22 | 26分 | |
第2章 自分のストーリーを信じ、受けとめる | p.56 | 22分 | |
第3章 説教をやめ、耳を傾けよう―プレゼンスがプレゼンスを呼ぶ | p.84 | 20分 | |
第4章 私はここにいるべき人間じゃない | p.110 | 21分 | |
第5章 パワーのなさは足かせになり、パワーは自由をさずけてくれる | p.137 | 29分 | |
第6章 身をかがめる、塔をつくる―伝える身体 | p.175 | 23分 | |
第7章 幸せへの鍵「笑うから楽しい」 | p.205 | 19分 | |
第8章 身体が心をつくる―「ヒトデになる方法」を見つけよう | p.230 | 44分 | |
第9章 パワーポーズを実践する | p.287 | 7分 | |
第10章 セルフナッジ―小さな変化を大きな違いに | p.296 | 20分 | |
第11章 本物になるまでふりをし続ける | p.322 | 22分 |
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