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2016/07/21更新

実戦! 上場スタート

133分

2P

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実現可能性の高い経営計画の作り方

3社の企業をIPOに導いた著者が、実現可能性の高い経営計画の立て方を解説している一冊。株式公開にあたって厳しく審査される業績管理の方法について、実際の経験から得たノウハウが書かれています。


■リアルタイムで業績の把握を
プロジェクトの進捗の把握は「週次」で見る。週ごとに見直せば、業績の着地があまりズレない。さらに国内外の経済情勢など、外部環境の変化に速やかに対応することが可能になる。特に1案件の規模が売上に占める割合が高いような会社、1つの販売先への依存度が高い会社は、週次での把握が効果的である。売上の5%を占めるものが1つでもあれば行うべきである。

何かが計画からズレていたとしたら、何が想定内で何が想定外かをきちんと把握する。想定外が多かったら、速やかに修正を適時開示していく。見通しを立てる時には、楽観シナリオ、悲観シナリオ、中間の中立シナリオの3つを用意する。

週次で業務を把握するためには、各事業部の協力がなければ成り立たない。事業部からスピーディに、正確な情報が上がってくる仕組み、体制づくりが重要である。

超短要約

■3社のIPOに共通すること
3社のIPOに共通することは、3社の社長共にIPOに懸ける熱い思いがあったこと。事務局側に想定質問や資料の作成を任せっきりにせず、上場申請時も社長面談時も、自らの回答や資料を作成するなど入念な準備をして、IPO当日に臨み、上場後にしっかりと会社を成長させる熱い思いを語っていた。創業者であるトップの思いは重要である。

審査の中身は何も予算策定、予実管理は相当厳しいものがあった。特に予算の根拠は事細かに資料の提出を求められ、しっかりとした策定根拠があるか否かが審査の肝になる。また、上場準備中は、準備期間をできる限り短くするため、スピード感を何よりも重視して進めることが肝要である。

審査はその時々によって重点テーマが変わり、それが厳しく審査される。未払い残業などの労務、内部統制、情報セキュリティ体制、業績の確度など、重点テーマを押さえて臨むことも肝要である。

私利私欲ではなく、社会の発展や社会的課題の解決に貢献する強い思いが、パブリックカンパニーである上場企業には重要である。

著者 佐々木 義孝

1973年生まれ。ショーケース・ティービー取締役管理本部長 大学卒業後、日本輸送機株式会社(現・ニチユ三菱フォークリフト株式会社)入社。2006年にデザインマンション開発の株式会社プロパスト(東証ジャスダック上場)にて最初のIPOを果たす。 2010年にセールスプロモーション雑貨の株式会社トランザクション(東証1部上場)にて2度目のIPO、そして、2015年にWebマーケティング支援の株式会社ショーケース・ティービー(東証マザーズ上場)にて3度目のIPOを実現する。 IPOを実現した3社の業界、規模は全く異なるが、3社とも業績予想の下方修正なく着地しており、経営マネジメントとして特筆すべき実績を残している。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
SBIホールディングス代表取締役 北尾 吉孝

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.2 1分
第1章 「上場ゴール」とは何か? p.9 6分
第2章 なぜ、「3度にIPO」が成就できたか? p.20 26分
第3章 経営計画はこう作る! p.71 40分
第4章 「上場請負人」と呼ばれるまでの道のり p.149 9分
第5章 「経営参謀」の心構え p.167 18分
おわりに p.202 2分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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