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2016/07/19更新

モルガン・スタンレー 最強のキャリア戦略

239分

1P

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自分のストーリーを売り込め

どんな面接でも、採用側は「能力」「意欲」「相性」を見ている。そして、ある職を得られるかどうかは、学歴と経験・実績、そしていかに自分自身と自分の能力を売り込むかにかかっている。ほとんどの場合、採用を決める主な要因は、応募の必要条件とされる経験ではない。つまり、就職活動のプロセスは営業活動と同じだ。採用されるかは、面接者が本音では何を買おうとしているのかを理解し、買おうとしているもの(自分の経歴と経験)をいかに売り込むかに大きく左右される。

社会人として働いた経験が5年以上あり、そこから基本的なビジネススキル(マーケティング、財務、プレゼンテーション、マネジメント)を得ているなら、ほぼすべての業界に通用し、売り物になる基本スキルが身についていることになる。まずそのポストで成果を出す要因を見極め、自分のスキルや経験問いう点と点をつなぎ、求められる人物像に仕立てることで、面接官に適役だと納得させるのだ。

昇進するために必要となる4つのスキル

およそどの職種でも、企業や専門職のトップに昇りつめる人が共通して持つ「戦略的スキル」がある。

①プレゼンテーションスキル(集団の前で効果的に話す能力)
②マネジメントスキル(チームを管理・指導し、目標達成に導く能力)
③分析スキル(最低でも数字を問題なく使いこなせる能力)
④営業スキル(自分の意見で他人に影響を及ぼす能力)

これらのスキルは技術や職務に関係するスキルとは違う。キャリアを始めた時から5年間は、戦略的スキルを育てるチャンスのある仕事や任務を経験できるよう自分で努力すべきだ。これらのスキルは組織内で昇進していくために不可欠であり、転職活動でも他社の買い手に評価される。

自分が就く可能性のある職務の評価材料として、重要なのが自分がその役割を終えた時にどのような経験と専門知識を得ているのかということだ。ある仕事を検討する時は、戦略的スキルのどれかを身に付ける機会があるかを検討すること。

周囲の環境に影響を与えよ

成果貯金とは、職務をきちんとこなし、個々の仕事で優れた成果をあげることで生じる信用や評判、強みのことだ。常に期待される以上の結果を出すと、成果という貨幣の貯金ができる。

成果貯金 =(知性+経験+効果的な実行)× 頻度

成果貯金がなければ、昇進も認知度を上げるような任務に抜擢されることもない。新しい組織に入ったら、早いうちに点数を稼ぎ、成果貯金を手に入れることが必要になる。成果貯金をするために一番重要なことは、実行する前に何を成功とするのかを決めていくことだ。まず成功を評価することになる関係者からの同意を得ることだ。そして、周囲の環境に影響を与えることができれば大きな成果貯金ができる。