答えが簡単に手に入る時代には、優れた「問い」こそが重要である。多くのイノベーションは優れた「問い」から始まったとし、効果的な問いを生み出すための方法を紹介している一冊。
■優れたリーダーは問い続ける
成功しているビジネスリーダーの多くは、専門家と言えるほどの卓越した質問家である。彼らは当たり前のように業界の既成概念、自社の習慣、さらには自分自身が定めた前提条件の有効性にさえ疑問を抱く。そして、その疑問、質問が会社に活力を与える。
人間の脳は「心理的な負荷」を減らすため、どんな時でも自分の周りで起きていることの多くについて、疑問を抱かずに受け入れる。事なかれ主義で生きていると、精神的なエネルギーを節約でき、同時に複数のことに取り組むことができ、日々の単調な仕事を乗り越えられる。ところが、日常生活を改善し、変化を引き起こそうとすると、慣れ親しんだ思考パターンや安易な前提条件から抜け出すことが必要になる。そして、多くの場合、私たちは「疑問/質問」によってその一歩を踏み出す。
今日のように変化の激しい時代には、事なかれ主義よりも、周りに問いを発しようと身構える時間を増やさなければならない。
「美しい質問」、ずっと付き合う価値のある問いになるかどうかは、その問いにどの程度の情熱を感じられるかにかかっている。野心的でありつつ行動につながる問いを探すのだ。
「美しい質問」は、地元のコミュニティ、会社、もしかすると手のひらの上など、意外と近くにあることが多いので、遠くまで探しに行く必要はない。但し、それを見つけ出すにはコツがある。現実から一歩下がったり、視点を変えたりする必要がある。
著者 ウォーレン・バーガー
ジャーナリスト デザイン思考、イノベーションといった領域に強みを持つ。ハーバード・ビジネス・レビュー誌、ワイヤード誌、ファストカンパニー誌などに寄稿多数。 世界中の何百ものトップイノベーター、起業家、クリエイティブシンカーらに、彼らがどのように疑問を抱き、質問を重ね、独創的なアイデアをつかみ、問題解決しているかを取材。 著書は年間ベスト5(IDEO社長兼CEOティム・ブラウン選出)、クリエイティブリーダーへのベストブック、思想的リーダーのためのベスト5(ジェフリー・デイヴィス選出)などに選ばれた他、ニューヨークタイムズ紙他全米各紙誌で絶賛を受け、世界中で刊行。世界の革新的・創造的なビジネスリーダー、企業に大きな影響を与えている。
帯 作家 ダニエル・ピンク |
帯2 IDEO CEO ティム・ブラウン |
帯3 ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授 アダム・グラント |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊ダイヤモンド 2016年 8/13・20 合併特大号 [雑誌] (どうする! 「実家」の大問題) 八重洲ブックセンター八重洲本店 販売課リーダー 真田 泉 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 「美しい質問」だけが美しい思考を生む | p.1 | 9分 | |
第1章 「Q」で思考にブレイクスルーを起こす――次々と問いを重ねる思考法 | p.31 | 28分 | |
第2章 子どものように「なぜ」と問い続ける――質問し続けるアタマをつくる | p.76 | 32分 | |
第3章 「美しい質問」を自分のものにする――Q思考の「3ステップ」をマスターする | p.127 | 70分 | |
第4章 ビジネスに「より美しい質問」を与えよ――あなたの仕事を劇的に変える「Q」 | p.238 | 44分 | |
第5章 「無知」を耕せ――問いであらゆる可能性を探求する | p.308 | 45分 |
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