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2016/07/07更新

自分の価値を最大限にするハーバードの心理学講義

239分

8P

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他者を評価する枠組みを多く持つこと

人は「他者」の振る舞いの原因を「パーソナリティ」で、「自ら」の振る舞いの原因を「状況」で捉える傾向がある。しかし、振る舞いは状況次第で、普段とは違う可能性もあるので、相手がどのような性格の人間かを決めつけるのは公平ではない。

私たちは直感に基づいて相手に様々なパーソナリティ特性を割り当て、人生を推察し、物語を紡いでいる。この仕組みを理解することで、パーソナリティや幸福について理解を深めることができ、自分自身の理解に役立てることができる。

他者をどのように解釈するかは、自分の幸福に関係している。人は他者を解釈する枠組みが多くなるほど世の中に適応しやすくなり、逆に枠組みが少ないと、変化していく状況にうまく対処できず、トラブルを乗り越えることが困難になってしまう。あなたが人をどう見ているかは、世界を理解する枠組みにもなれば、自分自身を拘束する足枷にもなる。

評価基準が多い人は、環境の変化に対処しやすく、不安に陥ることも減る。一方で、評価基準のレパートリーが少ない人は、世界を解釈する自由度が低くなるために、日常生活で日々新たに生じる出来事にうまく対処できず、不安を感じやすくなる。

生まれ持った固定的なパーソナリティ特性は人生に大きな影響をもたらす

パーソナリティは、5つの主要な因子に還元できる。

①誠実性:成功や目標達成と深く結びつき、幸福度に大きく影響
②協調性:成功との関連性は高くない
③情緒安定性:情緒安定性が低い人は主観的な幸福度が低い
④開放性:開放性が高い人は、喜びも悲しみも深い
⑤外向性:内向型は刺激に対する感度が高い

これらの因子には、約5割の割合で遺伝的な要素が関係していることがわかっており、また幸福感や健康、目標達成能力などを表す「幸福度」に強く影響することも明らかになっている。

目標のために別人を演じることができる

パーソナリティ特性は長期的にはあまり変化しない。しかし、私たちは自分の大切なもののためには、別のキャラクターになることもできる。人間の行動を動機付ける要因には「遺伝的動機」「社会的動機」「個人的動機」の3つがある。

この内「個人的動機」によって、人は目標のために別人を演じる。この理由は多くあるが、重要なのは「愛情」と「プロ意識」である。自分を場面に合わせて変化させることには、パーソナル・プロジェクト(人生の目標)を進めるという人生を有意義にする大きなメリットがある。

しかし、そこには代償を払う必要もある。長期間にわたって本来の自分と違うキャラクターを装うと心身に負荷がかかることがある。そのため、本来のじぶんに戻るための「回復のための場所」を作ることが大切である。