①「暗黙の要望」を理解する
ユーザーの感じていることや言語化しにくい価値観を把握する。企画する側の視点で共感できる価値観を基点にして、Whyを見つけていく。
1.価値観をあぶり出す
「現場観察」「デプスインタビュー」「対話を通じた自分史の作成」を行う。相手の表情や声のトーンといった非言語的・情緒的な価値観のヒントになる情報を集める。過去から現在に至る取り組みを俯瞰し、何を大切にしてきたのかを確認する。
2.課題を推し量る
集めた情報に対し「背景」や「主張」の共通項を見出し、課題を推し量る。
3.Whyを見つける
共感できる価値観から本質的な目的を見出す。
②「嬉しい5年後」を描く
自分達が生み出したい将来の「価値」をビジョンとして示す。ポイントは直感や主観を大事にすること。
1.「こと」を考えるテーマを決める
2.多様な業界の変化の予兆を抽出する
3.気になる予兆を抽出する
4.予兆同士の関係を基に未来のシナリオを作る
5.シナリオへの自分達の関わり方を決める
6.自分のアクションを決める
③「問い」を固める
ビジョンを基に何をすべきか、なぜそれに取り組むのかを明確にする。解決策となりうるアイデアがいくつも出るような問いが理想的。仮の問いを立てたら、それを解決しそうなアイデアを出し合い、手に触れられるものに仕立てる。
1.仮の「問い」を設定する
2.仮の問いを解決するアイデアを出す
3.アイデアを体感する
4.アイデアを評価する
④アイデアを「カタチ」にする
プロトタイプやモックアップを作り、有効性やユーザーの共感度を検証する。ポイントは、スピードと分かりやすさのために、デモの機能を1つに絞り込むこと。短期間で繰り返し体験してもらうことを重視する。
1.ユーザーの新しい体験を描く
2.作りたい機能を1つに絞り込む
3.短期サイクルで動くデモを作る
4.ユーザーに試してもらい学ぶ
5.提供する価値を見直す
⑤「動かす」環境を整える
利害関係者を巻き込み、生み出した「価値」を拡大させる。関係者の疑問に答えるために「背景や問題意識」「課題解決の方向性」「創出したい価値」「利用シーンのイメージ」「実現モデル案」「関係者ごとのメリット」「モデル実現に向けたリスク、課題」、7つの観点を盛り込む。
1.自由時間を作る
2.チームの行動規範を作る
3.共感を呼ぶコンテンツを作る
4.共創の「場」を作る
これら5つのステップは基本的には順に沿って進めるが、行ったり来たりしたり、大きく方向転換をする場合もある。