初動を速くする
仕事の速さを決める一番重要な事は「初動」である。仕事に要する時間が同じであれば、「初動」が速い方が終わるのが速い。すぐに着手した方がいいとわかっていても多くの人がすぐに動けない理由は「完璧」を求めている事が原因である。仕事が速い人は仕事に完璧な「正解」はない事をわかっているので、一度決めたら動き出す。「まあこれでやってみるか」という「最適解」で十分である。
最初は遅くても確実にやる
同じ事を2回やるのは、絶対的な時間のロスである。最初は遅くてもいいので、確実にできるようになる。
「一番時間のかかる作業」を見極める
仕事のスピードは段取り(仕事をどの順番でするか)でいかようにも変わる。段取りを考える時は、次の6ステップで行う。
①仕事のゴールを決める
②仕事のゴールまでをいくつかの作業に分解する
③作業ごとの時間を見積もる
④一番時間のかかる作業を見極める
⑤作業の依存関係を見極める
⑥作業の段取りを決める
一番時間のかかる作業を中心に組み立てる。
3回目以降は効率化する
1回しかしない仕事で、かつ1時間で済むようなものに対しては、あれこれ考えたり、効率的な方法を調べてから着手するよりも、力技で1時間で片付けてしまった方が速い場合もある。2回目までは力技で様子を見る。しかし、同じ仕事を3回やる事になったら、4回以上繰り返す可能性が高くなる。効率化する時は調べる手間がかかる事もあるが、効率化するための手間は先行投資である。
毎回100点を目指さない
80点の仕事を100点にするには、60点の仕事を80点にする事の10倍の労力と時間がかかると言われている。完璧を目指したがゆえに、最低限必要な労力の何倍もの労力をかけてしまう事になる。大切なのは、必要最低限の点数のものを必要最小限の時間でアウトプットする事である。
期限に間に合わない時にも体裁を整えて提出する
仕上げるべき仕事が50点までしか仕上がっていない時、絶対にやってはいけないのが「すみません、期限に間に合いそうもありません」と報告して提出しない事である。期限までにアウトプットできない事は0点である。クオリティは50点で妥協してもいい。明らかな〆切に間に合わなかった感を排除し、まず一度提出した上で、「変更があれば3日以内に追記します」としておけばいい。
一人でやる仕事にこそ期限を決める
期限を決めずに仕事をすると、どんどん「〆切ギリギリ」まで仕事が溜まる。早めに終わらせるコツは、頼まれたその瞬間に、手帳にToDoとして〆切を書き込むこと。そして一気になること。期限の設定は、あらかじめいろいろな横やりが入る事を織り込んで本来の〆切よりも少なくとも1時間くらい余裕を持って書いておく。