「好奇心」こそ企画作りの源流
人がした事のない経験をしている人は興味を持たれる。自分が経験出来ない人生を歩んでいる人には積極的に会う。自分の仕事に関係ない人こそ、その話は刺激になる。遠いところにあるものこそ、実は一番の栄養になる。
企画というのは制限があればあるほど面白い。制限というのは、ものの意外な面白さを照らし出す事がある。その制限をかける場所によって、企画はとてつもないオリジナリティを出す。
「主役」を変える視点を持つ
「このおにぎりはお米よりも塩にこだわりました」。あえて主役じゃなくて脇役を前に打ち出す事でモノの見え方が変わる。本来主役じゃないモノを主役に見せるというのは、ヒット商品にも沢山使われている手法だったりする。本来アピールしてなかったところをアピールする事で目立つ。
「自分ごと」で興味を引き出す
視聴者にいかにリアリティーを感じてもらうかはとても大事。0.1%と言われると一瞬、他人事のように感じるかもしれない。だけど、日本で起きている様々な事件・事故が0.1%より低い可能性のものだったと示す事によって、0.1%という数字はよりリアルに感じる。
自分に遠いものをどう近く感じさせてあげるかはとても大切で難しい。その時代に合った「可能性」を提示する事が企画にとって重要である。
思わず「期待してしまう仕組み」を作る
期待したくなる要素が多く、期待値が大きく乗ったコンテンツは強い。例えば、通常のプロ野球中継は地上波では以前に比べて視聴率が取れなくなった。しかし、日本代表の試合や世界一になるかもという「期待」をしながら見られる試合になると、野球自体に興味がない人も見る事が出来る。視聴者が「見る」理由を作ってあげるのは大変だが、どうやって「期待」させるかを考える事は大きなヒントになる。
「共感」を味方にする
企画の背骨に「あるある」があるものは跳ねやすい。但し、この「あるある」あったか〜と思わせる事が大事である。そして、ポジティブな「あるある」よりも、ネガティブな「あるある」の方が視聴者はより共感しやすい。「ネガティブあるある」の方が、視聴者がそれを見た時に、上からの立場で見る事ができる。視聴者を上から目線にさせてあげるのは大事である。
「あるある」と共感する近い距離のモノを、遠くのものとくっつける。近いもの同士を掛けても見た感がある、遠いもの同士を掛けると、新しいものはできるかもしれないけど、視聴者にウケない可能性が高い。だから「近い」と「遠い」の掛け合わせる2つを見つける事は大切である。