人気放送作家が企画を生み出すテクニックをまとめた一冊。55の企画術が紹介されています。
■「出来ない」「無理」から企画は始まる
出来ないモノには意外な理由があって、だからこそ、ある場所では咲けない花でも別の場所ではキレイに咲く事がある。この企画はどこで最も輝けるか。そういう事を常に意識するのは大切である。
■器を変える
普通は20代でやる恋愛企画を50代でやる事によって新しく見える。これを「器を変える技術」と呼ぶ。0から1を生み出す事も大事だが、既に生み出されているものの形を変えて新しく見せる事にもテクニックがいり、ハマると爆発を起こす。例えば、ほうれん草でも、和食の皿、洋食の皿に乗っている時で見え方は違う。ほうれん草の上に鰹節が乗るか、クリームソースが乗るかでも見え方は違う。器を変えてあげるだけで新しく見えるものは沢山ある。
■「自分がワクワクするか?」を大切にする
企画を立てる時に大切な事は、まず自分がワクワク出来るかどうかである。自分のワクワクが背骨にあって走り出した時の方が結果として爆発力がある。自分がワクワクする企画を作り上げていく時に大切な事は、自分と同じセンスを持ち、一緒にワクワク、ドキドキ出来るパートナーを見つけること。
■企画には必ず「今」が存在する
みんな「今」を知りたくて「今」を感じたい。だから「今」の見せ方がとても大事。作り手が想像していた以外のところに、視聴者は「今」を見ていたりする。
自分が今後もあまり一緒に仕事しないであろう職種の人と出会った時には、仲良くなって、ご飯に行ったりして、そこから自分が想像しなかった「今」を知るようにしている。これからの時代の「今」は意外なところに隠れていたりする。だから難しいし、積極的に色んな人の話を聞かなくてはいけない。
■企画はタイトルが9割
商品でも番組でも「ネーミング」というのはとても大事。理想は1回聞いたら忘れないものがいい。企画のネーミングで気をつけることは「ネガティブ×ポジティブ」で、結果それがポジティブに見えれば、インパクトを与えられること。もう1つが自分が使いたくなるかどうかである。その言葉をアレンジしやすい事も大切で、タイトルを付ける時には、日常の飲み会などで、思わず使いたくなるか、アレンジしてつい使っちゃうか、なども気をつける。
著者 鈴木おさむ
1972年生まれ。放送作家 高校在学中に放送作家を志し、19歳でデビュー。初期はラジオ、20代中盤からはテレビの構成をメインに数々のヒット作を手掛ける。 30歳の時に森三中の大島美幸と結婚。ドラマや映画の脚本、舞台の作・演出、ラジオパーソナリティ等様々な方面で活躍。 「いい夫婦の日」パートナー・オブ・ザ・イヤー2009受賞
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 3分 | |
第1章 一流の企画者になるには | p.19 | 23分 | |
第2章 「ヒット企画」と「普通の企画」の違い | p.63 | 23分 | |
第3章 天才型でなくてもアイデアマンになる方法 | p.107 | 10分 | |
第4章 大ヒット企画を生むための逆転思考 | p.127 | 22分 | |
第5章 アイデアよりも大切な「実現力」の伸ばし方 | p.169 | 24分 |