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2016/03/30更新

天草エアラインの奇跡。赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!

156分

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企業を再生させるために大切なこと

倒産寸前だった日本一小さい航空会社の再生物語。赤字続きの航空会社が5年連続黒字に生まれ変わった経営が紹介されています。


■日本一小さい航空会社
熊本県や地元市町村を中心として1998年10月に日本初の第三セクター方式の航空会社、天草エアラインが設立された。2000年3月、座席39席の機体による天草〜福岡線と天草〜熊本線の2路線での運航がスタートした。

天草は福岡から陸路で約4〜5時間、熊本市内からでも2〜2.5時間かかる。そこで、熊本県によって、天草エアラインが作られた。天草エアラインは就航直後から満席便が相次いた。搭乗率は90%を超え、初の第三セクター航空会社という物珍しさもあって、乗ってみたいという人が多かった。さらに、建設中だった天草にある九州電力苓北発電所の工事関係者が毎日のように利用するなどビジネス需要も高かった。

天草エアライン創立1年目は平均搭乗率も80%を超え、営業黒字となった。しかし、就航3年目、乗客数は突然右肩下がりの一途を辿る。この年、これまで天草エアラインを支えてきた九州電力の発電所工事関係者の利用が発電所の完成によってなくなってしまった。また一時的なブームだった就航景気も終わり、搭乗率は6割を割る水準にまで下がってしまった。

超短要約

天草エアラインは、2000年3月に就航して以来、たった1機の飛行機で延べ110万人以上が利用している。福岡〜天草を1日3往復、天草〜熊本〜伊丹を1日1往復の1日10フライト。陸路だと不便な天草〜福岡間を35分のフライトで行ける事から、天草の地元住民をはじめ、天草を仕事で訪れるビジネスパーソン、さらには観光客の利用も多い。

しかしリーマンショックでビジネス客が激減した。しかも唯一の機体も就航から15年で老朽化が進んだために新型機の導入が必要になっていた。だが、万年赤字の第三セクターが自治体からの支援で新型機を購入するというのは並大抵の事ではない。

天草エアラインは、JAL整備部門の責任者を務めた経験をもつ奥島透の社長就任によって、劇的な社内改革が行われ、社員1人1人の意識が変わった。天草エアラインは5年連続で黒字を計上し、その結果として新型機の購入が承認された。

著者 鳥海 高太朗

1978年生まれ。航空・旅行アナリスト 帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師 食品会社勤務、城西国際大学大学院観光学部助手を経て、2013年より帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師。 航空・旅行アナリストとして、航空会社のマーケティング戦略を主研究に、インターネットでの航空券および宿泊の予約サイトに関する調査、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究を行なう。 現在、文化放送「オトナカレッジ」にレギュラー出演中。「東洋経済オンライン」「@DIME」「日経トレンディネット」などで連載を持つ。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
放送作家 小山 薫堂

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
序 章 新たなるイルカの翼 p.6 2分
第1章 離陸3年目で経営の危機 p.11 16分
第2章 新社長、天草エアラインを変える p.39 21分
第3章 たった1機の飛行機が人々をつないでいく p.75 32分
第4章 社外からも強力なサポーターが p.131 15分
第5章 「旅の目的は天草エアラインに乗ること! p.157 13分
第6章 次世代へ天草エアラインをつなぐために…… p.179 5分
第7章 奥島が天草エアラインに残したもの p.187 12分
終 章 今日もイルカは天草の空を飛ぶ p.208 3分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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