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2016/03/29更新

ターゲット ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?

130分

2P

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お客様の心をつかむ戦略

ゴディバジャパンは、この5年間で2倍の売上増を達成した。今やゴディバ全体の売上の約1/3が日本での売上になっている。
ゴディバジャパンの社長が、ゴディバ躍進の戦略について紹介している一冊。


■ターゲットと一体化する
「ヒット商品を生むコツは何ですか」と質問された時、「当てるのではなく当たる」と答える。これは弓道の言葉で、的を狙って当てにいくのではなく、当たるように弓を射る事が重要だという教えである。弓道で重要なポイントの1つは的と自分との遠い距離。的の前に立つと、距離に気をとらわれるために、雑念が浮かび、力みが生じ、的を外す。「的と一体になる」これは射の妨げとなるこの距離を意識の中で消滅させるという事である。距離を意識する事がなくなれば、当てる事はずっと容易になる。

「的」とは市場にいるお客様のこと。ビジネスの秘訣とは「当てる」ではなく「当たる」ところにある。この「当たる」という現象を起こすためには、お客様の気持ちと会社の行動が一体にならなくてはならない。品質より広告ばかりに力を入れて、ヒットを無理矢理作る事は「当てる」ということ。これは長続きしない。ターゲットであるお客様と心を一体にした時、お客様との距離は消滅し、本当のヒットが生まれる。

超短要約

■純粋な心で的に向かう
「的を射てやろう」という雑念は、矢が当たるのを妨げる。ビジネスでも「当たる」という現象を起こすためには、邪な思いを入れずに、心をピュアにする事が重要である。お客様の気持ちを考えず、上司の顔色ばかりをうかがう人や、自分の出世や手柄だけを考えて仕事をする人がいる。このように雑念があると「当たる」事は難しく、ヒットを生み出す事はできない。

「当たる」秘訣は、社員の1人1人が我を捨て、「純粋な心」でお客様と向き合う事である。お客様の気持ちを素直に聞き、良いものを作るために無心で仕事に向き合う事である。的は動かず、そこにある。的を射ようと思えば、自分の思い込みや狙いは一度捨てて「純粋な心」でお客様や仕事に向き合う事が「当たる」ビジネスの始まりである。

■正しく当てることを目標にする
弓道には「正射正中」という言葉がある。正しい心、正しい姿勢で的に向かい、矢を当てなければならない。ビジネスにとって「正しい姿勢」とは、お客様の事を考え、モラルを持って仕事をするという事である。正しい姿勢で仕事に取り組まなければ、お客様は心から満足してくれない。

きちんとした商品であるか? 販売価格は適正か? 正しい場所で販売できているか? 適切なサービスがなされているか?

会社が売上と利益だけを重視し始めると、社員の中から品質へのこだわりは消えてしまう。これを敏感に感じ取ったお客様は、他の会社の製品に乗り換えてしまう。

著者 ジェローム・シュシャン

1961年生まれ。ゴディバジャパン 代表取締役社長 1983年、大学在学中に旅行で初来日したのを機に日本文化に興味を持ち、29歳で弓道を始める。フランス国立造幣局、ラコステ北アジアディレクター、LVMHグループ・ヘネシーのディレクター、リヤドロジャパン代表取締役社長などを経て、2010年ゴディバジャパン代表取締役社長に就任。 商品のパッケージデザインに世界の有名アーティストを起用、テレビCMなど、様々な施策により5年間で売り上げ2倍を達成。

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THE21 2016年 04 月号 THE21 2016年 04 月号
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.6 2分
第1章 ヒットを生む法則 p.13 44分
第2章 日本とビジネス p.89 23分
第3章 人生を楽しくする仕事の仕方 p.129 22分

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