成功するには努力や根性ではなく、「ご機嫌力」が必要である。どんな状況でもご機嫌だと思えることが、成果を生むとして、個人がご機嫌になるための方法と組織をご機嫌にする方法を紹介している一冊。
■ご機嫌とは
「ご機嫌」とは、ワイワイ楽しい事だけやっていればいいという事ではない。「ご機嫌」でいる事は、真剣さ、本気、夢中という意味に近い。向っていくべき目標があって、そこに一生懸命向っているからご機嫌になれる、そういうものである。例えば、好きな事をやっているっていうのはいいが、一番いいのは、どんな仕事も楽しいと思えること。これが本当のご機嫌力である。テーマとか内容が大事なのではなく、夢中でやっているかどうか。まずここがスタートである。
人間は、たった1人で真剣にワクワクするのは難しい。例えば、サッカーの試合は1人で観戦している時と、皆で観ている時ではワクワク感が違う。ワクワクするためには仲間が必要である。
つまり、組織の意味というのは、1人で働くよりご機嫌でいられるという事である。高いオフィス代を払って会社を作るのは、皆でワクワクしながら仕事をして、目標を達成して、もっといい気持ちになるためである。
21世紀は「どんな状況でもご機嫌だと思える」という事が求められている。どんな時でも気分よく仕事ができる力が大事である。
人は真剣だからこそ、実はご機嫌でやっている、ご機嫌だからこそ真剣になれる。本気でやっていると次第につらい事もご機嫌でやれるようになってくるし、逆にご機嫌で何かをやっていると、真剣になっていく、夢中になっていく。
著者 村上 和德
1968年生まれ。ハートアンドブレイン株式会社代表取締役 新日本証券(現みずほ証券)を経て、エートス・キャピタルマネジメント代表取締役社長に就任。同社退社後、株式会社日本未公開企業研究所主席研究員、米国大手プライベート・エクイティ・ファンドのジェネラルパートナーであるウエストスフィア・パシフィック社東京事務所ジェネラルマネジャーを経て、ハートアンドブレインコンサルティング株式会社(現ハートアンドブレイン株式会社)を創業。
帯 パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役 安田 正 |
THE21 2016年 04 月号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
第1章 いま、ご機嫌な人がうまくいく | p.11 | 8分 | |
第2章 お客様をご機嫌にできたものが勝つ | p.27 | 20分 | |
第3章 組織をご機嫌にする人材の育て方 | p.67 | 18分 | |
第4章 収益を最大限にする「チームご機嫌力」の作り方 | p.103 | 16分 | |
第5章 誰かが笑う、誰かの幸せのためにがんばれる | p.135 | 12分 | |
第6章 不機嫌な会社の見分け方・改善法 | p.159 | 14分 | |
第7章 よりご機嫌で、しあわせな未来へ | p.187 | 15分 | |
あとがき | p.217 | 1分 |
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