10億ドルビジネスのコンセプトをつくる
10億ドル規模のビジネスのコンセプトは、物理的にも資金的にも実現できる可能性があり、顧客の視点から見て革新的と思えるものでなければならない。
①10億ドル規模の問題を解決する
将来有望な新しいビジネスを立ち上げる時、その原点にはいつも顧客経験がある。多くの場合、不愉快な経験だ。
②「もっといい方法が必ずある」という姿勢を貫く
商品やサービスを改善するもっと良い方法を追求する姿勢は、目新しいものではないが、今でもビジネスを成功させる基礎となる。
③価格を破壊する
クラウド・サービスとデータ分析という技術的なツールを使う事で、期待以上の低価格で顧客の経験価値を高める事ができるようになってきている。
④抜きん出た顧客経験を提供する
「ストーリーを伝える」「顧客に極めて個人的な経験をもたらす」「自分は特別だと感じさせる」モノやサービスは成功する確率が高い。
革新的なビジネスをつくりあげる10原則
①変化を生み出す環境は整っている
今では、デジタル・テクノロジーの急速な進化により、多くの業界にチャンスがある。たくさんの情報を抱え、より賢くなった顧客が、ネットワーク効果を通じて大きな影響力を持つようになるからだ。
②生き残るためには適応する
進化には適応力が欠かせない。ネットワーク効果の表れとして規模を重視し、ネット・プロモーター・スコアといった基準を利用して顧客経験が好意的に受けとめられているか確認すると良い。
③業界内で最も解決が望まれる難しい顧客問題に照準を合わせる
有望なものではなく、可能性があるものに焦点を当てる。それから10倍良い解決策を想像する。間違っていても良いから想像力を働かせる。
④失敗を利用する方法を学ぶ
⑤常に最高の顧客の経験価値を追求する
⑥ビジネスを「最良の顧客経験をつくって、継続的にフィードバックを得るエンド・ツー・エンド・システム」と考える。
顧客からの情報をリアルタイムで循環させ、決断に役立てる。
⑦バスに正しい人材の乗せる
顧客の経験価値を傷つけるような人材を雇わない。
⑧コンセンサスによる経営はあり得ないと知る
⑨現実の世界の文脈を把握する
変化はかつてない速さで訪れるようになっている。今では12億人が携帯電話でブロードバンドを利用している。世界の新しいミドルクラスが、新興市場国を中心に数十億人増えており、将来のミドルクラスより控え目な支出が、安くて良い商品やサービスの需要を創出している。
⑩もっと良い方法が必ずあるという姿勢を貫く
バーは常に上がり続けている事を忘れてはいけない。厳しい姿勢と好奇心を保つ事ができる会社だけが、方向転換したり、将来必ず訪れる変化に対応できる。