サントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」など数々のCMや商品に携わってきたクリエイティブ・ディレクターが、メモを使った仕事術を公開。アイデアを生み出し、仕事の効率を高めるための独自のメモ活用術を紹介しています。
■未来の自分に向けてメモをとれ
メモの本当の効果は「考えるきっかけ」をつくる事である。技術を使わず、結果や情報だけを書き残したメモは、時間が経つと腐り、何が書いてあるか理解できないメモになってしまう。書いた時の記憶が薄れるため、メモを見てもどういう意図で書いたのかわからなくなるのである。だからこそ、いつでもメモを見るだけでその時の発言やポイントが思い出せて、何を考えるべきかが、すぐにわかるメモ。未来の自分に、考えるきっかけを残すメモを書くべきである。
まずはメモを見返している自分を想像し、「未来の自分」に教えるようにメモを取ること。どうすれば未来の自分に伝わるかを考える事が大切である。
「未来メモ」には3つの種類がある。
①「まとメモ」:頭が整理され、考えがまとまる
②「つくメモ」:アイデアがザクザク湧き出る
③「つたメモ」:大切な事が一瞬で伝わる
■メモは仕事の効率を向上させる
メモは、いい仕事をする上で大切な5つのポイントに関わっている。
①整理:仕事の条件や要点を整理する
②設定:課題を見つける。目的を決める
③考察:何が有効な解決策か考える
④発見:新しいアイデアへ辿り着く
⑤指示:部下やチームに役割を伝える
メモは情報を書き留めるだけではなく、頭を整理したり、アイデアを出したり、資料の下書きをつくったりと、仕事の中の大切な行動に関係している。だからこそ、メモの取り方を効率的に、効果的に変える事ができれば、仕事のスピードや質は面白いように向上していく。
著者 小西利行
1968年生まれ。コピーライター 大学卒業後、1993年博報堂に入社。2006年に独立し、現在のPOOL inc.設立。 「伝わる言葉」を中心にCM制作から商品開発やブランド開発、企業コンサルティング、都市開発までを手がける。 これまでに手がけた広告は、500本を超える。主な仕事は日産自動車「モノより思い出」、サントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアムモルツ」、プレイステーション、LEXUS、サントリーウエルネス、ロート製薬「SUGAO」、ロぺピクニックなどを手がける。 海外の権威ある広告賞である、CLIO、ニューヨークADC、ONE SHOWなど数々の広告賞を受賞。国内でもTCC賞、ACC賞など受賞歴多数。またクリエイティブ・ディレクションを手がけた越谷市の大型ショッピングセンター「イオンレイクタウン」で、日本初のサステナブルデザインアワードを受賞。東京天王洲などの都市開発も手がける。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネスアソシエ2016年4月号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 6分 | |
序 章 未来メモをはじめよう | p.27 | 9分 | |
第1章 まとメモ | p.45 | 26分 | |
第2章 つくメモ | p.99 | 42分 | |
第3章 つたメモ | p.187 | 21分 | |
第4章 たつメモ | p.231 | 9分 | |
おわりに | p.250 | 1分 |
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