考える力は練習で伸ばせる。考えるための練習方法を紹介し、物事を考えることの楽しさを伝える一冊。
■まずは楽になる
クリエイティブは難しくない。替え歌で全然構わない、わずかでもどこかに新しい要素が生み出せていればそれでいいと、少し基準を下げて楽に考えてみる。そして、何か新しいものを考えてみるとしたら、まずは既にあるものの「組合せを考える」事から考えてみる。「組合せを変えていく」事だけでも何かができる。まずは、ちょっとしたアレンジでも充分クリエイティブなのだ、案外自分にもできるのだと気を楽にすること。それが大切な一歩である。
問題を目の前にすると思考が硬直・凍結し、固まってしまう。固まってしまうと動きが鈍くなり、視野も狭くなり、新しいアイデアは生まれにくくなる。この固まりを溶かす方法が「簡単だ」と唱えてみる事である。
何かものを考える時、一番必要なものは「考えようとしていること」である。目の前にある問題に取り組み、意味を理解し、解決し、答えを出そうとする意欲そのものである。
著者 齋藤 孝
1960年生まれ。明治大学文学部教授 教育スタイル論の提唱者として知られ『声に出して読みたい日本語』が260万部を超えるベストセラーとなり、同著で毎日出版文化賞特別賞受賞。 その後、専門の教育学、日本語教育学などの書籍からビジネス書、コミュニケーションを基礎とした関連書籍を多数執筆。
週刊東洋経済 2015年 12/19号[雑誌] |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
第1回 まずは、楽になる―準備ストレッチ篇 | p.1 | 9分 | |
第2回 ともかく、やってみる―最初のチャレンジ篇 | p.17 | 8分 | |
第3回 ダマされたと思って、手を動かしてみる―身体を使う篇 | p.31 | 10分 | |
第4回 魔法の言葉を、唱えてみる―誰でもできる篇 | p.49 | 8分 | |
第5回 発想力を、きたえてみる―「遊び」に学ぶ篇 | p.63 | 7分 | |
第6回 違った目で、世界を見る―「スタイル」探し篇 | p.75 | 6分 | |
第7回 過去も未来も、見晴らしよく―系譜の試み篇 | p.85 | 8分 | |
第8回 無理やり、一人二役してみる―ジキルとハイド篇 | p.99 | 7分 | |
第9回 異質なものと、ぶつかりあう―他人と話そう篇 | p.111 | 7分 | |
第10回 ひたすら、「なぜ?」と聞いてみよう―止めたら負けよ篇 | p.123 | 9分 | |
第11回 外へ、ひらいてみる―声を届けよう篇 | p.139 | 7分 | |
第12回 一歩ずつ、進んでいく―段取り力向上篇 | p.151 | 6分 | |
第13回 「胆力」をもって、判断する―「決める」コツ篇 | p.161 | 8分 | |
第14回 柔軟に、修正していく―思考は続くよ篇 | p.175 | 7分 | |
第15回 直感を、働かせる―めざせ「思考の達人」篇 | p.187 | 7分 | |
最終回 こんな教室をつくってみよう―あなたが先生篇 | p.199 | 9分 | |
さいごに | p.215 | 3分 |
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