情報の方が間違っていると考える
「今ある情報が自分の考えている仮説と違う」時には「情報の方が間違っている」可能性も考える。すぐに賛同者が出るようなアイデアは、新しい事ではない。「新しい事をやろう」と覚悟を決めているのなら、そういう態度でいる事は大切である。
目に見える数字のデータであっても、集め方次第で数字は変わってくる。数字をつくり出したのも人間なので、なにかしらの意図がある事も少なくないからである。過去の数字・データを鵜呑みにせず、むしろ自分が普段の生活や仕事で感じている事を信じる事が大切である。
「宇宙人視点」で考える
大胆な仮説を立てるためには、あらゆる常識や、これまでの慣習というものに囚われず,自由に思考する事が大切である。物事の本質を考える時に「自分が宇宙人だったら、どういう風に考えるだろう」と思考する。あえて極端に「宇宙人視点」という考え方をして、客観的な視点を持つ。
宇宙人には、レッテルやイメージという固定観念もなければ、業種という概念もない。よって、純粋なビジネスモデル=骨格だけが浮かび上がってくる。
まずは変わらないもの(本質)を見つけること。そして、日々起きる変化の中で、何が大局の変化で、どれが一時的な文化や習慣に過ぎないのかを「宇宙人視点」で見つける事である。長期的な変化が何なのか、それを予測し仮説を立てる。今あるすべての習慣は、技術が変わっていく中での「過渡的」なものでしかなく、「絶対的」ではない。
「ドミノの1枚目」を倒す
仕事をする時に抱いているイメージが「ドミノを倒す」ということ。ある1枚のドミノを倒すと、次にどのドミノが倒れるのか。それをいつも意識している。
単発の仕事を延々と繰り返す事で目標に近づくのは、どれだけ精神力があっても足りない。ある仕事をすると、次の仕事につながる。そういう「連鎖を生み出す仕事」であれば、やる気も自然と継続する。いかに自分がやる気を継続させられるような仕組みを作るか、という事が重要である。
最終的にどのドミノを倒したいのかを見極め、それを倒すためにはどのドミノを倒すべきなのか。その「キーとなる最初の1枚」を徹底的に攻める。連鎖の起きるドミノをきちんと倒せば、確実に変化を起こす事ができる。
「そのキーとなる1枚」こそが「基本」である。基本を徹底する事で、自然にドミノが倒れていき、気付けばものすごく大きな事が実現できている。そして、1枚目のドミノは、「たった一人の熱狂」である。熱狂している人が、仮説を立てること。それが、2枚目のドミノ。3枚目のドミノは、もう一人では倒す事はできない。熱狂している人の周りに集まってきている人達が倒す。それで、やっと、ぼくらの仮説が世界をつくる事ができる。