海外でも成功している無印良品の海外展開の秘訣を紹介している本。海外へ進出するにあたって注意すべきことなど、海外展開を考える上で参考となる一冊。
■無印良品の海外展開
無印良品が海外に進出して24年。25の国や地域に進出し、301店舗を出店した。出店速度は決して速くない。1店舗ずつ黒字にして、投資した分のお金を回収できてから新たな店をつくっているからである。そうして、堅実かつ着実に店を増やしている。これは、赤字になって撤退してしまう「負けパターン」を減らすためでもある。
そもそも無印良品は「一人勝ち」するような企業ではない。店舗数は少なくても、各地にコアなファンがいるのは無印良品ならではである。海外でのMUJIの場合、「日本色」が強い事もウリの1つである。それは禅や茶道とったものに代表される日本の美意識や精神性の高さがMUJIの商品の中に色濃く反映されているからである。
海外で通用する商品にするためには、ブランドとしての個性をどう打ち出すかがカギになる。国境を越えてMUJIが支持され、愛される理由は、ブランドコンセプトに多くの人が共感し、お店を訪れてくれるからである。
■海外で勝つ7つの方法
①オリジナリティを持つ
②郷に入っては郷に従え
③グローバル化の三条件を確立させる
④コストはいつも最重視
⑤失敗しない仕組みをつくる
⑥国別の浸透度に出店ペースを合わせる
⑦海外に向いている社員を選ぶ
著者 松井 忠三
1949年生まれ。良品計画前会長 大学卒業後、西友ストアー(現西友)に入社。1992年、良品計画に入社、1993年取締役総務人事部長、1994年取締役無印良品事業部長、2000年ムジ・ネット社長、2001年良品計画社長、2008年同会長。2015年に退任。
帯 ローランド・ベルガー日本法人会長 遠藤 功 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序章 MUJIは世界でどれぐらい愛されている? | p.13 | 15分 | |
1章 成功するまで、やり抜く | p.39 | 19分 | |
2章 「巡航速度」でビジネスを広げよう | p.72 | 26分 | |
3章 「日本の良さ」をも武器にできるか | p.117 | 14分 | |
4章 海外では「商品の愛され方」が違う | p.141 | 20分 | |
5章 「MUJIイズム」に国境はない | p.175 | 18分 | |
6章 「国ごと常識」を見つけられる人 | p.207 | 24分 | |
特別インタビュー | p.248 | 9分 |
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■海外で勝つ7つの方法
①オリジナリティを持つ ②郷に入っては郷に従え ③グローバル化の三条件を確立させる ④コストはいつも最重視 ⑤失敗しない仕組みをつくる ⑥国別の浸透度に出店ペースを合わせる ⑦海外に向いている社員を選ぶ
2016-11-06
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