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2015/12/17更新

ラブ、ピース&カンパニー これからの仕事50の視点

170分

4P

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  • すぐ使える
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WIRED CAFEの原点

たった10坪の小さな店。これが最初の「WIRED CAFE」であり、僕らのカフェの原点である。当時はインターネット上のコミュニティが注目を集めていた。だけど、コミュニティは「WIRELESS」より「WIRED」、つまり人と人がリアルに会ってつながる場所、渋谷と原宿をつなぐという意味も込めて「WIRED CAFE」と名付けた。人と人、街と街、ライフスタイル=生き様をつなぐ。それが「WIRED CAFE」の原点である。

このカフェが、この街の「縁側」であり「ちゃぶ台」になればいい。おしゃれなだけでなく、創造的で信頼感のある社会創りに貢献できるのではないか。そんな事を考えながらカフェ創りが始まった。

コミュニティにとって大事なこと

コミュニティにとって大事な事は、記憶に残る風景を創る事である。味や接客だけでなく、記憶に残る風景を創ること。最初から飲食店事業を始めようと思っていた訳ではない。「あの時の風景は良かったな」とか「あの時の会話は良かったな」など過去の断片を散りばめながら妄想し、企画書を何度も書き直しながら空間創造に携わっていたら、結果的にカフェになっていた。

「CAFE」=「Community Access For Everyone」

これは、カフェ・カンパニー創業以来変わらないコンセプト。みんなが集まるコミュニティの場という意味である。街の食堂として、打ち合わせの場として、酒盛り場として、そして自分らしさを取り戻す都会のリビングとして。カフェとは「食を通じて新しい生活文化を提案する場所」。食を中心として、ファッション、アート、デザインなど、いろいろな人の生活にかかわる事を提案していく事ができる。

スタイルがコミュニティを創る

人が興味や関心を抱くものには、必ず魅力的なスタイルやユニークなアイデアがある。僕たちは、その地域やそこに住む人たちに適した新しいスタイルを提案し、カフェという形で実現すべく努力してきた。そこで感動や賛同が生まれ、コミュニティが形成されていった。

価値観や趣味性に感じ入る事で人が集まる。そこには「共感」がある。それを相手と分かち合いたくなる。「共有」が起こる。魂が震え、そこから新しいアクションが起こる。これが「共振」である。共感、共有、共振が生まれる舞台がカフェである。コミュニティとは、人の生き様(ライフスタイル)に魂が震えて、初めて生まれるものである。

今は、モノはモノとして売れない。モノがきっかけになって、人と人が触れ合い、何か共感が生まれた時にモノが売れる。そういう時代になってきた。「売り場」から「買い場」へ、「買い場」から「集い場」へ。そこには必ずスタイルへの共感がある。