17のビジネスモデルと8つの課金モデル
ストック性の高いビジネスモデルは、17個に分類される。そして、ストックビジネスでは、ビジネスモデルだけでなく、いかにそこからお金を生むのかという問題が常につきまとう。それぞれビジネスモデルは8つの課金モデルに分類される。
これらを1つあるいは複数組み合わせる事によって、無限のパターンを創出できるようになる。
①インフラ提供型:電話、ケーブルTV、プロバイダ
→固定課金
②賃貸契約型:賃貸住宅、レンタルオフィス
→固定レンタル料課金
③レンタル・リース型:レンタカー、リース複合機
→固定レンタル料課金
④ASP:情報共有サイト、有料アプリ
→固定課金
⑤スポーツクラブ型:スポーツクラブ、シェアオフィス
→固定課金
⑥定額メンテナンス型:掃除道具レンタル、定期清掃業
→固定レンタル料課金
⑦定期購入型:新聞、雑誌の定期購読
→固定レンタル料課金
⑧フランチャイズ型:フランチャイズ型飲食店
→ロイヤリティ課金
⑨協会認定型:◯◯協会
→認定料課金
⑩消耗品購入型:プリンターカートリッジ、カミソリの替え刃
→消耗品購入
⑪予約サービス型:歯科、マッサージ
→利用分課金
⑫教室型:英会話教室、塾
→利用分課金
⑬サービス型:WEB英会話
→利用分課金
⑭回数限定継続型:パートワーク型刊行物
→定期購読
⑮会員制型:会員制スーパー
→固定課金
⑯セキュリティー型:機会警備、保険
→固定課金
⑰友の会型:デパートの友の会
→積立課金
収益ユニットをつくる
継続的に安定した利益を得るための仕組みを「収益ユニット」と呼ぶ。この要因の値の変化によって、全体の収益が変わってくる。
「(基準の)収益」×「増加数」×「継続率」
・収益
ここでポイントとなるのは、値付けである。この値付け低く設定してしまうと、いくら月々の増加数が大きくても、また継続率が高くても、利幅が少ないので収益が上がらない。
・増加数
増加数は主にマーケティングによる。但し、「増加数」は増やすという事よりも、「保つ」事が重要である。なぜなら、毎月一定の増加数が計算できるようになると、収益ユニットが生む収益が安定するからである。
・継続率
12ヶ月後の更新する割合を示す。「継続率」という要素だけ、既存の顧客が対象になる。リピートの意思がある顧客のニーズを汲み取れずに機会損失する事を繰り返していると、いくら新規の顧客を増やしたところで、収益は安定しない。