「毎月安定した収益を得るビジネスモデル」を考えるための一冊。日銭稼ぎに陥り、自転車操業とならないためにはどうすれば良いのかを解説しています。
■ストックビジネスとは
ストックとは、「継続的に利益をもたらすもの」の事である。ビジネスでは「ストック化」が完成しない限り、企業や個人の収入は安定せずに、自分が働き続けないと存続ができない、いわゆる自転車操業を余儀なくされる。
継続的な利益を上げる事ができる「ストックビジネス」では、雪だるま式に売上と利益が伸びていく。究極のストックビジネスは不動産である。無借金の不動産を所有する事である。土地のオーナーは、たとえ店子の売上が悪かったとしても、定期的に家賃が入る。もし建物がなくなっても、土地だけあれば、駐車場にもできるし、最終的に売る事もできる。このストックビジネスは、以下のとおり定義される。
①継続的にお金が入る
月単位など確実にお金が入ってくる。
②売る事ができる
その人に依存していない。
■ストックビジネスの3ステップ
まずはフロービジネスをいくつか作り,その中で商品として耐え得るものを、段階を追ってストックビジネス化していくのも良い。
①「フロービジネス」を作る
↓
②「フロービジネス」のストック化
↓
③「ストックビジネス」を作る
商品をデザインする際には、2つのアプローチ方法がある。
①コンテンツの「質」重視型アプローチ
まずはコンテンツの質を高める事を最優先に考える。コンテンツの質さえ高めてしまっておけば、あとはどんなビジネスモデルを組もうとやりやすくなる。
②ビジネスモデル重視型アプローチ
サービスを重視する場合は、ビジネスモデル重視型のアプローチが良い。
著者 大竹 啓裕
1963年生まれ。株式会社アットオフィス代表取締役社長 非営利一般社団法人ハラル・ジャパン協会副理事長 大竹アンドパートナーズ税理士事務所シニアコンサルタント 20代はセコムにて、理想的なストックビジネスの営業を経験。その後、大手デベロッパーにて100棟以上のオフィスサブリース運営を学ぶ。 30歳でラーメンFCチェーンの創業メンバーとして参画。同ラーメン店でストックビジネス理論を実践、FC責任者として約250店舗を展開させるなど、同チェーンをラーメン業界大手に押し上げる原動力となる。 その後、不動産業界に革命を起こしたいと考え42歳で起業。現在の主事業であるアットオフィスでは、行列ができる大人のレンタルオフィス「インスクエア」や貸会議室「アットビジネスセンター」など、独自理論で様々なストックビジネスを展開し、年商は10億円に迫る。これまでの新規事業立ち上げは18事業を数える。 現在は、実践指導の場としてインスクエアの入居者に対して、ストックビジネスの構築指導および資金調達、ならびに出資を行う。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊ダイヤモンド 2015年 11/7 号 [雑誌] 天狼院書店店主 三浦 崇典 |
日経トップリーダー |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに ビジネスがうまくいかないたった一つの理由 | p.3 | 13分 | |
第1講 「ストックビジネス」とは何か?《理論編》 | p.43 | 26分 | |
第2講 ストックビジネスへの道 | p.93 | 36分 | |
第3講 ストックビジネスの収益構造を理解する | p.161 | 15分 | |
第4講 ストックビジネスを極める | p.189 | 23分 | |
おわりに 今日からストックビジネスを始めよう | p.233 | 2分 |