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2015/11/26更新

23区格差 (中公新書ラクレ 542)

192分

5P

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東京の中も格差社会

一人勝ちとも言われる東京で進む「格差」。東京23区の差を様々な指標データから紹介している一冊。


■年収が非凡な区・平凡な区
2012年における東京23区の平均所得水準は429万円で、全国平均(321万円)を1.3倍以上も上回っている。東京の所得水準の高さは全国の中でも飛び抜けており、2位の神奈川県(367万円)と比べても約16%の差がある。23区の中で最も所得水準が高いのは港区で1人あたり900万円を超える。以下、千代田、渋谷、中央、文京、目黒、世田谷の順で続き、これら「7強」が高学歴、高職種を合わせた「三高」の区の代表となる。

TOP5
①港区904万円、②千代田区763万円、③渋谷区684万円、④中央区547万円、⑤文京区546万円

WORST5
①足立区323万円、②葛飾区330万円、③北区342万円、④荒川区343万円、⑤江戸川区347万円

トップの港区と最下位の足立区との間には極めて大きな格差が存在する。しかし、足立区は、大阪市(192位)や札幌市(285位)よりも所得水準が高い。これが23区の最下位の実力である。

超短要約

1つの区に多様な特徴を持つ街が同居する東京は異色の存在であり、これが東京23区の大きな特徴でもある。東京の「多極化した複合体」という特徴は、近年ますます強まっている。そして、多極化の結果として、東京を構成する各区の間には差が生まれ、広がっている。

著者 池田 利道

1952年生まれ。一般社団法人東京23区研究所所長 財団法人東京都政調査会研究員を経て、財団法人東京都市科学振興会事務局長・主任研究員。 1989年より株式会社マイカル総合研究所主席研究員、1994年に株式会社リダンプランニング、2011年に東京23区研究所設立。 現在、まちづくりホームプランナー事業協同組合専務理事やUR都市機構まちづくり支援専門家などを務めながら、23区を中心とするマーケットデータの収集・加 工・分析を手がける。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 3分
前 章 多極化する23区に生まれる「格差」 p.21 4分
第1章 23区常識の「ウソ」 p.29 13分
第2章 ニーズで読み解く23区格差 p.53 20分
第3章 年収・学歴・職業が非凡な区、平凡な区 p.89 21分
第4章 23区の通信簿 p.127 71分
最終章 住んでいい区・よくない区を見極める方法 p.255 12分
あとがき p.276 2分

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