著者がハーバード・ビジネススクールで学んだ、素早く決断する方法を紹介している一冊。合理的な決断を素早く行うためのコツが簡単に解説されています。
■基準があれば迷わない
スピード決断力を身につける決め手は、自分なりの決断の基準を確立してしまう事である。迷ったまま動けなくなってしまう人は、基準がないため、どのように決めて良いかわからない。本来はすぐに決断し、結果を出す事に集中すべきだが、決断するまでの心の迷いに意識が集中してしまう。
スピード決断に至る思考システムを確立させること、つまり決断の基準があれば迷う事はない。基準がある人は、自分の中で筋の通った決断ができ、他人の意見に左右される事がなくなる。基準を設ける事は、スピード決断のための第一歩であり、実に多くのメリットがある。
スピード決断力を身につけるためには、次の2点がポイントである。
①決断の基準をつくる
自分の信条に合うかという「正当性」と、どのくらい素早く決めてどのくらい速く結果が出るかという「スピード」の2軸をもとにあらかじめ決断の基準を設定しておく。
②選択肢をつくる
瞬時に選択肢を考え、論理的にそれぞれの選択肢を分析し、その選択肢の中から合理的に最高の決断をする。
著者 内田 隆
フォロードリーム代表取締役会長兼CEO ハーバード大学のビジネススクール、ケネディ行政大学院にて、リーダーシップや組織経営を学ぶ。 在学中、300人以上のビジネスリーダーや国家元首と会い、リーダーシップスタイルを独自に研究し、2007年に株式会社フォロードリームを創業。 経営(専門分野は戦略、事業開発、マーケティング、インターネット事業)とリーダーシップに関するコンサルティングを行うかたわら、外資系企業のカントリーマネージャーや本国常務を務める。 また、125年の歴史を持つテンプル大学の日本キャンパスの講師として「SLS101 (セルフリーダーシップ)」の講義を担当している。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
帯 ハーバード・ネゴシエーション・プロジェクト 副責任者 D・シャピロ |
週刊東洋経済 2016年8/13-20合併号 [雑誌](ビジネスマンのための世界史) |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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1章 決断は速い方がいい | p.13 | 6分 | |
2章 決断スピードをあげる「基準」のつくり方 | p.27 | 17分 | |
3章 決断を成功に導く「選択肢」のつくり方 | p.65 | 15分 | |
4章 スピード決断力を活用する | p.99 | 14分 | |
5章 日常はスピードをあげる練習場所 | p.131 | 12分 | |
6章 成功者がもっている「スピード行動力」 | p.157 | 10分 |