弁護士歴45年の著者が、幸せに生きるために大切な人生訓を綴った一冊。人々の争いを見続けてきた著者が、うまく生きるために必要なことを書いています。
■法律では人の争いはなくせない
弁護士として45年間活動してきたが、争いを法律で解決しても、同じ人がまた同じような争いを起こすのを、何回も目にしてきた。その人の根本的な問題を解決しない限り、その人はまた別の人との争いを始めてしまう。
法律では人の争いはなくせない。弁護士が行っている仕事は、争いを解決するための対処療法でしかない。皆が法律を順守しても争いはなくならない。「法律さえ守れば、何をやってもいい」という傲慢な考えを持っていると、争いが起きてしまう。法律は人が守るべき最低限のルールでしかない。
感謝、報恩、利他、慈悲、謙虚、品性、天命の7つの心を基本に生きていれば、現在も未来も、幸せな状態に変える事ができる。これは人間の生き方の原則でもある。
■争う心から幸せは生まれない
弁護士ほど「争わない生き方」を望んでいる職業はない。なぜなら、争いをして人生に良い事は何もないと毎日実感しているからである。相談にくる方は、当然悩んでいるので幸せそうではない。たとえ裁判に勝っても、あまり嬉しそうではなく、むしろ寂しそうな人もいる。それはいくらお金を手にしても、孤独を感じているからである。
人が幸せを感じ、喜びに溢れた人生を送るために必要なものは「お金の量」や名誉や社会的地位などではなく「心の豊かさ」の中にある。本当の人生の成功者は、経済的だけでなく、精神的にも豊かな人の事である。「心の億万長者」になるには、己の損得を超え、人や社会のために生きる事である。
著者 西中 務
1942年生まれ。弁護士 大学卒業後、25歳で司法試験に合格。以来45年間、大阪の地で弁護士活動に励み、現在は、エートス法律事務所に所属している。 社会貢献活動として、弁護士事務所の1階をセミナールームとして無料で貸しているほか、老人ホーム訪問などの傾聴ボランティアも行なっている。
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