信頼のベースをつくる
④上下ではなく対等な関係を目指す
信頼関係は、対等な関係性の中で生まれる。リーダーとメンバーの関係は上下ではない。チームでゴールを達成するという目標は同じ。ただ役割と責任が違うだけである。決断したり、他部門や上層部にかけ合ったりするのがリーダーの役割と責任で、具体的にやりきる事がメンバーの役割と責任である。
⑤感謝の気持ちを伝える
メンバーとの信頼関係を築くにあたって、感謝の気持ちを表す「ありがとう」は最強の言葉。感謝の気持ちは、相手の存在を認めて、受け止めている最高の感情表現だからである。どんな仕事も、メンバーの存在がなければ何も進まない。「あたりまえ」と思わず「ありがたい」と思う事は、メンバーの存在や意志を大切にする事である。
⑥弱い自分をさらけ出す
リーダーとしてカッコつける事は最もやってはいけない。リーダーが弱みを見せまいとすればするほど、メンバーもカッコつけて、本音を決して言わなくなる。リーダーに必要なのは「弱さを認める」事。自分の弱さを隠さない「素直さ」こそ、リーダーには大切である。
⑦リーダーを頼る
リーダーになったからといって「現場の業務がすべてできる」必要は全くない。肩の力を抜いて、サポートしてくれるメンバーに感謝し、どんどんメンバーに頼ること。リーダーに頼られれば、メンバーはうれしく感じ、もっと役に立ちたいと思う。
⑧「されたくないこと」は相手にしない
信頼関係を築くには「自分がして欲しい」事を、メンバーに極端に求めない事が大切である。メンバーは自分なりに頑張っている。そんなメンバーのモチベーションを下げないためにも、リーダーは自分の意見や考えを押し付けてはいけない。
⑨行動を肯定し受け入れる
メンバーよりも自分に関心があるリーダーは、メンバーの想いまで察しようとはせず、仕事の結果やプロセスだけを見て「違う」と否定する。否定したい事があっても、相手を肯定する気持ちを持つ。まずはメンバーを認め、知ろうとする事が大切である。
⑩価値観の違いを大切にする
様々な価値観のメンバーがいるからこそ、会議でもいろいろな意見がでる。「意見は違って当然」という空気をつくること。大切なのは、メンバーが自分の考えた事を、いつでも臆する事なく自由に自分の意見として言えるチームの空気をつくる事である。
⑪見られている背中を意識する
リーダーが「見せたい」と思っているようには、メンバーは見てくれない。メンバーは、リーダーが意図的に見せようとしている事よりも、無意識に出てしまっている行動を信じる。リーダーの背中は常にメンバーに見られていると思うこと。