「いい企画」とは
「いい企画」は、人の心を動かすチカラがある。そもそも「いい企画」とは、「やられた!」と感じる企画である。なんとなく感じていた事を、改めて言葉で浮き彫りにしたような企画に触れると、人は「やられた!」と感じる事が多い。また、社会のトレンドの半歩先をいくような企画にも「やられた!」と感じる事が多い。既に頭の中にあったけれど、まだ誰も形にしていないところに「いい企画」のヒントがある。
投資したお金と時間を回収する方法を考える
いい企画には、モレなく費用対効果がくっついてくる。その企画を実行した場合、どんなメリットを生むのか、どのようなリターンを生むのかが明確である。つまり、普段の生活の中で、投資額を上回るリターンはどこにあるのか探すクセをつけておけば、企画も自然と考えられるようになる。普段から投資したお金と時間、そしてそれを回収する方法をセットで考えるようにすると、これまでとは違った世界が見えてくる。
心をつかむ企画には、アイがある
心を動かす企画には「愛」と「i」がある。「愛」とは相手への想い。困っているクライアントの話を聞き、一緒に解決策を考える事である。伝わる企画を考える人ほど、クライアントに対して並々ならぬ想いと覚悟を持ってプレゼンに臨んでいる。
「i」とは、interactiveの「i」。お互いに作用し合う、相互作用の事である。新たなコミュニケーションを生むきっかけが企画の中に入っているかという事である。この2つの「アイ」が込められている企画こそ、人の心を動かす。次の3つのポイントを意識する事で、飛躍的に企画づくりが上達する。
①見た人の反応がリアルに見えるポイントは用意されているか
②見た人が、思わず会話したくなるようなつくりになっているか
③見た人が、他の人につい言いたくなるような流れができているか
クライアントの期待を超える
ワンランク上の企画制作を目指すには、クライアントからのオーダーを、いい意味で裏切らなくてはならない。そのためには、企画の狙いや目指すゴール、実現するための予算と納品までの希望スケジュールなど、あらかじめ仕入れている情報を一度疑ってみる事である。
①先方の要望に忠実な企画(ストライク企画)をつくる
②本命の企画をつくる
③ストライク企画と本命の企画をつなぐ発展企画を考える
①→③→②の順番でプレゼンをする。あらかじめ決められた要望の枠を、どうやって面白く超えられるかを考えるくらいがいい。