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2015/09/16更新

考える訓練

  • 伊藤 真
  • 発刊:2015年8月
  • 総ページ数:173P

90分

2P

  • 古典的
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関係性に注目する

物事を考える時は「関連性」や「関係性」に注目すると、考えるとっかかりを見つけやすい。世の中にあるものは、すべてそれ1つでは存在していない。物事も出来事も制度も人間も、必ず何かの関係性の中に存在している。関係性、関連性に注目するだけで、どんどんと思考と知識が広がっていく。好きなものの背景にある歴史や政治など物事の関係性に思考を広げる習慣をつけると「考える訓練」になる。

とことん深堀りする

関係性に注目して横に広げていくのが「横展開」の方法だとすると、1つの対象だけをマニアックに「深堀り」していくやり方もある。目の前の小さな事に興味を持ち、どれくらい深めて考えられるか。一見、自分には関係ないような物事から、どれくらいの事柄を推測する事ができるかが「考える訓練」になる。

「共通点」と「相違点」を見つける

関係性を考える時、「関係性の種類を洗い出す」と、考えるきっかけになりやすい。つまり「考える」とは、「相互の関係性の種類を見つけ出すこと」だといっても言い過ぎではない。関係性には「大・小」や「含む・含まれない」「正・反・合」「原因・結果」など様々な種類がある。そして、それらを見つける一番効果的な方法が「比べる」である。「比べる」とは、「共通点」と「相違点」を見つけ出す事だ。そうやって比較する作業が、考えを深めて「考える力」をつける効果的な技法である。

極端に振り切ってみる

自分の考えがはっきりしなかったり、その答えでいいのかどうかわからない時は、「自分の考えを極端なまでに徹底させる」という方法がある。あえて極端まで突っ走ると、はっきりしなかった「本質」が見えてくる事がある。

「あれっ?」と思う程の極端な意見に触れる事が「考える訓練」の入り口になる。そのためにおすすめなのが「キャッチコピーを考えること」だ。キャッチコピーを考えるには、本質がわかっていなければならない。言葉を探していく過程が、本質に迫る過程でもあり「考える訓練」になる。

具体的なものを抽象化する

「考える訓練」として、具体的なものを抽象化する方法がある。「具体的」な経験から「抽象的」な法則やルールを抽出する。考える力が弱い人には、抽象化が苦手だという人が多い。具体的な出来事はたくさん挙げられるのに「だから何なのだ」という結論が言えない。リサーチは得意だが、そこから自分の見方や意見や考えや答えをつくり出すのが苦手なのだ。

そういう人は、まず「共通点」と「相違点」に注目して、「共通点」の概念を広げていくといい。いろいろな共通点を集めていって、それを統合し、より大きな共通点で抽象化していく。これこそが抽象化の技術であり、「考える訓練」をする事になる。