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2015/08/31更新

人間の分際 (幻冬舎新書)

132分

2P

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身の程を知ることが大切である

努力でなしうることには限度があり、人間はその身の程を心得ない限り、決して幸福には暮らせない。人が自身を知り、そして幸福に生きるためにはどうすれば良いのかを説くエッセイ。


■人間の分際
私達は望む事について努力もするが、本当の運命を変える力はない。「分際」という言葉がある。人間の努力が加わらない訳ではない。しかし、自分の運命をすべて左右できるという事でもない。それあ、分けるという字と際という字を書いた「分際」という言葉の意味である。

人間の世界には、どんなになそうとしてもなし得ない事がある。その悲しみを知るのが人間の分際であり、賢さだろう。人間の生涯の勝ち負けは単純なものではない。私達が体験する人生は何が勝ちで、何が負けなのか、その時はわからない事だらけだ。数年、数十年が経ってみて、やっとその答えが出るものが多い。

超短要約

分際とは「身の程」という事だ。財産でも才能でも、自分に与えられた量や質の限度を知りなさいという事なのだ。

ほとんどすべての事に、人には努力でなしうる限度がある。青年は「大志を抱く」のもいいが、「抱かない」のも賢さなのだ。「身の丈に合った暮らし方」をするという事が、実は最大の贅沢で、それを私達は分際というのであり、それを知るにはいささかの才能が要る。分際以上でも以下でも、人間は本当には幸福になれない。分際を心得て暮らせば、それはその人にとって最高の生涯の1つの形である。

著者 曽野 綾子

1931年生まれ。作家 同人誌『ラマンチャ』『新思潮』を経て、山川方夫の紹介で『三田文学』に書いた「遠来の客たち」が芥川賞候補となり23歳で文壇デビュー。 24歳で『新思潮』同人の三浦朱門と結婚。以後、次々に作品を発表。

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週刊東洋経済 2015年 9/5号[雑誌] 週刊東洋経済 2015年 9/5号[雑誌]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まえがき p.3 2分
第一章 人間には「分際」がある p.19 11分
第二章 人生のほんとうの意味は苦しみの中にある p.45 14分
第三章 人間関係の基本はぎくしゃくしたものである p.77 15分
第四章 大事なのは「見捨てない」ということ p.111 14分
第五章 幸せは凡庸の中にある p.143 14分
第六章 一度きりの人生をおもしろく生きる p.175 15分
第七章 老年ほど勇気を必要とする時はない p.209 14分

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