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2015/09/07更新

成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術

206分

2P

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アイデアが生まれる3つの行動

アイデアを日常からどう探し出すのかは、企画を考えるにあたって結構重要なポイントである。普段バラエティ企画を考える時、アイデアを捻りだすポイントは3つ。

①自分の宇宙を広げる
日常での思考のコミュニケーションは、自分の宇宙を広げる事により、何倍にもなる。そしてその広がった宇宙で思考のコミュニケーションをする事が、発想を豊かにする原点である。読書というのは自分の会った事のない、またはたぶん会う事のない、世界中のあらゆるところで、あらゆる時代で、いろいろな人生を送ってきた人々の考え方と直接コンタクトできる受信機である。

②宇宙に独自のルールを作る
ルールやレギュレーションを決め、その決め事のギリギリのところに焦点を当てて実行すると、それは期せずして予想外の面白さ(=ハプニング)を招いてくれる。企画を考えるにあたって、最初に定義するルールは独自のものでもよい。そのルールを厳密に遂行する事で、ルールが生む現実との齟齬を楽しむ事が、企画の豊かさにつながる。

③宇宙の細部にこだわる
やっている事はあまりに「くだらない」事でも、細部が大仰だと、真剣さやコミット感が格段に違う。そして実際面白さが倍増する。当り前のツッコミが想定されるシチュエーションで真剣に競技するから面白い。

笑いの本質

笑いの本質とは「フリとオチ」だと言われる。テレビの中で深く作り込んだ「笑い」を提供するためには、その2つの要素を、きっちり作れば作るほど面白くなる。ところが、フリをきっちりやるという事は、それ相応の尺(時間)が必要となる。すると、オチの前のフリが長くなり、視聴者はフリの途中で「面白くないや」とチャンネルを変えてしまう。オチに到達するまでに飽きられてしまう。

企画を作る時は、視聴者がチャンネルを変えないような「笑い」を作る事に最も注力する。その代表的な方法が、チャンネルを変える機会を与えないように、フリを短くするという戦略である。そして、何とか飽きられないようにするために、高速でフリ→オチ→フリ→オチを繰り返す事になる。これが、テレビの中の「笑い」が、相対的に必然的に浅くなる理由である。テレビが持つ本質はチャンネルを「瞬時に」変えられるメディアだという事である。

おもしろい企画とはどういうものか

面白さを生み出すには様々なパターンがある。特にバラエティ番組の場合、いきなり想像もしていなかった事が起こる(=ハプニング)が強烈に面白い。ハプニングは、予想外であるためフリも必要ない。

この「ハプニング笑い」を生み出す方策を考える。それしか解決策がないからである。大事な事は「おもしろさ」のパターンの最後の1つとして「理由がないけど面白い」(ハプニング笑い)というジャンルを作っておく事である。