「さんまのスーパーからくりTV」「金スマ」「EXILE魂」など人気バラエティ番組を手がけてきたTBSのプロデューサーが、番組の企画方法やアイデアの出し方などを紹介している一冊。
■好きな事を仕事にするには、どうすればいいか
好きな事を仕事にするためには、やりたい仕事を手に入れるための狩りが必要である。多くの人が、おいしい仕事狩りをしないのは「狩り」にはリスクがあるからである。
「前向きだからこそネガティブ」というのが、好きな事を仕事にするための「狩り」の必須条件である。仕事でのチャレンジング・スタンスというのは、その分の軋轢や責任を背負い込むため疲れる。
失敗するリスクは、前向きであるがゆえに、後ろ向きの人間達より遥かに高い。そして、そのリスクを極力避けようと、ネガティブに用意周到に目いっぱい考えて、襲ってくるであろうリスクと対峙する。好きな事を仕事にすると、ネガティブにならざるを得ない。好きな事を仕事にしたいならば、この肯定的で積極的で前向きに生きる事のリスクを負担する気概が必要である。リスクと日々戦う事のネガティブな思いに耐えられるかである。
今までヒットしてきた商品やコンテンツ等は、だいたいマーケットもブームも新たに作ってきたものである。だとすれば、企画やアイデアはむしろ突拍子もないものの方が面白いのではないか。既存のレギュレーションの中でチャレンジするのではなく、レギュレーションを作る事にチャレンジするのである。
著者 角田 陽一郎
1970年生まれ。バラエティ番組 プロデューサー 1994年、大学卒業後、東京放送(TBSテレビ)に入社。 『さんまのスーパーからくりTV』でディレクターに昇格し、さらにチーフディレクターとして『中居正広の金曜日のスマたちへ』(『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』)を立ち上げるなど、数多くのバラエティ番組の制作を担当。 2016年にTBSテレビ退社。現在は、常に「好きなこと」を創造しながら、新しいメディアビジネスをプロデュースし続けている。
帯 タレント 水道橋博士 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 3分 | |
第1章 頭の中の固定観念をもみほぐそう―企画の「実現力」 | p.13 | 41分 | |
第2章 整った「カッコよさ」はつまらない―企画の「アイデア」 | p.77 | 33分 | |
第3章 奥深いところに分け入ってみよう―企画の「テクニック」 | p.129 | 24分 | |
第4章 シンプルだけど一番大切なのは熱さと誠実さ―企画の「プロデュース」 | p.167 | 26分 | |
第5章 変わりゆく価値観を先取りしよう―企画の「未来」 | p.207 | 30分 | |
おわりに | p.253 | 2分 |
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