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2015/08/19更新

否常識のススメ

147分

2P

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成長神話が終わった時代について

西武百貨店の社長を務めた著者が、成熟化した現在について、様々な切り口から考察している一冊。時代のキーワードから、これからのマーケティングなどについて考える内容です。


■否常識のススメ
「非常識」ならぬ「否常識」とは今までの常識を一度疑って否定してみる事だ。「常識」はすぐに陳腐化してしまう可能性があるから、大事な事は決して常識に囚われずに、何に対しても一度疑ってみて、絶えず自分の頭で考える事だ。これからの矛盾の時代に、新たなマーケティングや事業を考えるためには、このプロセスが必要である。

常識を捨てれば色々な事を考えられる。常識は、時間が経って固まると「神話化」する。だがその古びた「神話」は、一旦疑ってみた方が良いかもしれない。

超短要約

■文明と文化
文明は時代によって地域を替えながら栄え、どんどん塗り替えられ進化してきた技術や科学や文化であり、最終的には西洋文明に帰着する。文化はそれぞれの地域に文明のDNAとして残り、受け継がれている芸術、宗教、風習、知識などをいう。「文明」とは世界今日中の普遍的価値で「文化」は地域特有の価値だ。

すべての問題が「文明万能」「世界経済は成長し続ける」という大きな勘違いから始まっていて、文明的な「グローバルスタンダード」化が、文化的な「歪み」を生み出している。「文明」ではなく「文化」の歪みこそが軋轢を生む事に注意しなければならない。だからリスクヘッジのための「文化」的視座が大切である。

著者 水野誠一

1946年生まれ。インスティテュート・オブ・マーケティング・アーキテクチュア 代表取締役 大学卒業後、西武百貨店に入社。1990年、西武百貨店社長に就任し、1994年に退任。 1995年、新党さきがけから、第17回参議院議員通常選挙に比例区から出馬し、初当選。政策調査会長を務める。1998年に新党さきがけが事実上解党した後も民主党には合流せず、参議院クラブを結成。1999年、無所属の会を結党。 2001年、静岡県知事選挙に落選。1995年に自身が設立した株式会社インスティテュート・オブ・マーケティング・アーキテクチュアの代表取締役の他、複数の企業の役職に就いている。

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帯
作家 田中 康夫

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
まえがき p.12 6分
第1章 成長期から成熟化期へ p.28 10分
第2章 「否常識」を持って今を疑え! フラジャイルな現実 p.52 23分
第3章 「知恵の時代」成熟化期のキーワード p.106 9分
第4章 「ソーシャル・マーケティング」は「知恵のマーケティング」 p.128 12分
第5章 「時代はスパイラル」スパイラルな進化と深化をつくりあげる p.156 8分
第6章 やってみる…事例研究 p.176 14分
第7章 「ホロ・デザイン」の時代 p.210 18分
第8章 21世紀を「文化力」で乗り切る p.252 7分
あとがき p.268 3分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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