紳士服メーカーの雑用からキャリアをスタートさせ、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)米国法人のCEOにまで出世した著者のエピソードが語られている本。組織の中で出世するための基本的な考え方が紹介されています。
■差し出された手をはねのてはいけない
人生のいかなる時においても、チャンスが扉を叩く音が聞こえたら、必ず応えること。ドアの向こうに何が待ち受けているかはわからない。差しのべられた手は絶対にはねつけてはならない。
■目指すのは「ゴールの一歩先」がいい
大きな成功を掴むには具体的な目標を掲げて行動すべきだが、1つコツがある。それは「目の前のハードルを越える事を目標にしてはならない」という事だ。目標は常にその一歩先に据えること。
■「上司を見極める力」を持つこと
組織人のキャリアは上司次第で大きく変わる。上司は君のキャリアを押し上げてくれる人物か否か、早々に見極めること。もし上司が「ハズレ」なら、その職場はキャリアの階段のワンステップに過ぎないと割り切って、学べるだけ学ぶこと。そして、そんな不利な境遇でも実力を発揮できる人間だと周囲に証明してみせること。上司が「アタリ」でも「ハズレ」でも、大きな成功を掴む道はある。
公私を問わず、できるだけ多くの人と交流すること。仕事でも人生でも、思いがけないチャンスは常に人付き合いの中から生まれる。また、他人のために骨を折る事は、長期的に見れば自分のためになる。自ら進んで行うこと。他人のために尽くすと度合いと、その人が手に入れる成功の大きさは比例する。
著者 マーク・ウェバー
モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)米国法人 元CEO 紳士服メーカー大手・フィリップス・ヴァン・ヒューゼン(現PVH)のアシスタント・デザイナーとしてキャリアをスタート。同社のCEOにまで上りつめるも、取締役会と対立し、2006年に解任。 数カ月後、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)米国法人CEO、およびダナ・キャラン・インターナショナル会長兼CEOに電撃転身。8年にわたり同職を務め、とりわけ新興国におけるダナ・キャランおよびDKNYの普及に辣腕をふるう。 2011年、AAFA主催アメリカン・イメージ・アワードでマン・オブ・ザ・イヤーに選出。2015年、Mark Weber Advisory Group LLCを設立。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序 章 三つの質問 | p.1 | 3分 | |
パート1 ゼロから這い上がる | p.11 | 64分 | |
パート2 挫折を乗り越える | p.133 | 26分 | |
パート3 組織を動かす | p.183 | 11分 | |
パート4 自分を磨き続ける | p.203 | 17分 | |
終 章 成功をつかみたい、ほかならぬきみへ | p.236 | 2分 |