コンビニよりも数が多い神社。身近であるにもかかわらず、多くの人は神社に行くのはせいぜい初詣などの行事の時ぐらい。
身近にある神社ともっとうまく付き合うことで、心が豊かになるとして、神社とは何か、神社のお参りのマナーなどを紹介している入門書。
■ふらりと行ける場所
コンビニエンスストアは日本全国に7万店舗弱あると言われている。一方、神社は全国の神社をまとめている「神社本庁」に登録されているだけでも8万社以上。小さな祠まで含めると15〜20万社弱くらいある。
神社とコンビニの類似点は「数が多い」だけでなく、悩んでいるほどでもないけれど、気持ちが晴れない時、ちょっと立ち寄れるところ。「1人でぼんやりしたい」という気持ちの時、ふらりと行ける場所。それがコンビニであり、神社である。そして、神社には、たとえ1人で訪れても、神さまという「話し相手」が常にいる。
神社通いに目的はない。今は効率の時代で、まず目的をはっきりさせる事が良しとされている。ゴールを決めて、期限を切って、やるべき事を抽出し、タスクに優先順位をつけ、労力と時間を配分していくのが正しいとされている。しかし、これを人生に当てはめるのは無茶である。最初にゴールを決めるなど不可能ではないか。
思わなければ行動に出る事はないから、もしも確固とした目標があるなら、強く思いを馳せた方がいい。しかし、行動に出たからといって、必ずしもゴールする必要はない。ゴールのない終わらない旅を続けられるという事も、確かな幸せの形である。
神さまとの関係もそうで、「神さまになろう」とか「神さまについて知り尽くそう」という事よりも、「暮らしの中に、神さまっているよね」と思いを馳せる事の方が本質的であり、大切である。
著者 中村 真
1972年生まれ。尾道自由大学 校長 「神社学」教授 学生時代より世界中を旅したことで日本の魅力に改めて気づき、温泉と神社を巡る日本一周を3度実行。日本の魅力を再発見していく中で、とことん神社に心を奪われる。これまでに参拝した回数は1万回以上。 自由大学にて教鞭をとる「神社学」は、初心者にも「わかりやすい」「面白い」と好評で、毎回満員の人気授業となっている。 2013年には「尾道自由大学」を開校し、校長に就任。また、雑誌「ecocolo」や書籍を発行する出版社の代表を務め、現在はイマジン株式会社代表として、五感に響く出版、イベント、広告などのプランニングや、社会貢献プログラムなど様々な活動を展開している。
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 3分 | |
Chapter1 神さまとのきよらかな暮らし | p.17 | 18分 | |
Chapter2 神さまに会いに、神社に行こう | p.65 | 19分 | |
Chapter3 神さまに出会う旅をしよう | p.115 | 12分 | |
Chapter4 神さまともっと仲良くなろう | p.147 | 19分 | |
Chapter5 神さまともっと仲良くなろう | p.197 | 11分 | |
おわりに | p.227 | 1分 |