時間に追われて、ひたすら仕事をしても結果は出ない。脳と身体に合わせて、働く条件を整えることが、仕事の時間効率を高めるとして、その実践方法を紹介しています。
■効率性を考えない
人は仕事が手に負えなくなったと感じたら、2通りの反応の仕方をする。
①1日をできる限り効率的に使おうと自分にむち打って休みなく働く
②1週間をできる限り効率的に使おうと労働時間を増やす
休みなく働き、勤務時間を延長するのは、コンピュータや機械なら理想的な解決策になる。しかし、私達は生身の人間であり、コンピュータや機械と同じような効率性など発揮できない。
脳を間違った条件で働かせれば、目的はまず達成できない。真に生産的になるのに必要なのは、効率性を捨て、かわりに毎日、結果を出せるとびきり最高の2時間をつくる条件を揃える事である。
人々は無駄を省いて最大の成果をあげようと、1日のわずかな空き時間までも仕事に当ててひたすら働こうとしている。時間管理の専門家は、一番重要な事から取りかかるようにと言う。
本当に重要な仕事と、急を要するけれどそれほど重要でない仕事を分けて考えるのは大切である。しかし、一番重要な仕事の他にも、いずれにしてもやらなければならない仕事は山ほどあるため、このアドバイスを実践しても不満は残る。仕事の多くは、最終的にはやり遂げなければならない。
真に生産的になるのに必要なのは、効率性を捨て、かわりに毎日、結果を出せるとびきり最高の2時間をつくる条件を揃える事である。
最高の2時間をつくるには、5つの方法がある。
①決断の瞬間を見極める
②心のエネルギーを上手に使う
③無理に集中しようとしない
④心と身体のつながりを利用する
⑤仕事のできる環境をつくる
著者 ジョシュ デイヴィス
ニューロリーダーシップ・インスティテュート 研究委員長 神経科学及び心理学に基づくリーダーシップを研究する国際的機関である「ニューロリーダーシップ・インスティテュート」の研究委員長。コロンビア大学のバーナードカレッジ教員、大学で感情と自己制御を教えている。 ニューヨークのNLPセンターではトレーニングスタッフとしてスピーチ力や目標達成技術に関する特別コースを担当。脳科学を利用した目標達成術のスペシャリスト。
帯 コロンビア大学ビジネススクール・モチベーションサイエンスセンター副所長 ハイディ・グラント |
帯2 作家 ピーター・ブレグマン |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに 最高の結果を生み出す脳と心には理由がある | p.7 | 12分 | |
戦略1 決断の瞬間を見きわめる | p.35 | 16分 | |
戦略2 心のエネルギーを上手に使う | p.71 | 20分 | |
戦略3 無理に集中しようとしない | p.115 | 15分 | |
戦略4 心と身体のつながりを利用する | p.149 | 17分 | |
戦略5 仕事のできる環境をつくる | p.187 | 14分 | |
まとめ 結果を出す人は最高の2時間のつくり方を知っている | p.219 | 5分 |
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