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2015/07/23更新

プレゼンは「目線」で決まる―――No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド

174分

1P

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スライドで目線をリードする

優れたスライドは、聞き手の視線を誘導できるものである。例えば「こちらのスライドの2行目を見て下さい」と言った時に、100人の聞き手全員の目線が迷わずに「同じところ」に行くデザインになっているかが重要である。

①箇条書きの数を減らす
人間が直感的に把握できる数は3〜5程度。1つのスライドに表示する情報量は減らす。

②重複表現をなくし、1スライド1ワードにする
「文章」ではなく「短文・単語」を意識し、不要な言葉や重複表現を削除する。

③タイトルには「相手が起こすべき行動」を入れる
わかりやすいのは「動詞」を入れる。

④デザインに「統一感」を持たせる
「スライドマスター」を使い、各スライドのフォント、レイアウト、配置、書式を一括設定する。フォントは「メイリオ」1種類で十分。色は最大でも3色にする。

⑤「空白」でメリハリを出す
目線を向けて欲しい部分の周辺に「空白」をつくる。

⑥数字に視線を誘導する
数字は半角、3桁ごとにカンマ。単位のフォントサイズを2割ほど小さくする。

⑦3分割法を使う
画像を3×3に9等分し、2対1の比率で各要素の配置を考える。分割した線の「交点」に、人物や商品などを持ってくると、そこに視線を集める事ができる。

⑧上半分にキーワードを集中させる
矢印・チャートは「左→右」「上→下」。人間の自然な視線の動きに配置を合わせて、結論などの重要なメッセージは「スライドの上半分」に大きく置く。

シナリオで目線をリードする

魅力的なトークや見やすいスライドだけでは、長時間にわたって聞き手の集中を持続させるのは難しい。聞き手の目線をキープするには、適切なシナリオによる誘導が不可欠である。

①本題70%、その他30%の構成で話をする
本題以外の30%は「課題提起」にあてる。課題提起とは「私のプレゼンを聞いた方がいいですよ」という事を相手に説得する行為である。課題提起には、次の4つの疑問を解消する視点が不可欠である。

・なぜ「この話」は重要なのか
・なぜ「いま」伝えたいのか
・なぜ「私から」聞くべきなのか
・なぜ「あなたに」伝えたいのか

②冒頭では、大きな話題から始めて、小さな話題に移っていく
相手が理解しやすい話題からスタートし、徐々にこちらが伝えたい話に絞り込んでいく。

③「欲しい」と思わせるストーリーを入れる
聞き手に「欲しい、必要だ」という気持ちを持ってもらうには、次の3つの方法がある。

・サクセスストーリー:いま買うといい事がありますよ
・レアストーリー:いま買わないと、こんなに損しますよ
・ホラーストーリー:いま買わないと、困ったことになりますよ