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2015/07/07更新

ぼくの命は言葉とともにある (9歳で失明、18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと)

  • 福島智
  • 発刊:2015年5月
  • 総ページ数:267P

171分

3P

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視覚、聴覚を失った東大教授の考えていること

視覚、聴覚を失った東大教授が、何を考えてこれまで生きてきたのか。光も音も失った世界で生きる教授の考えていることとは何かが語られています。


■光と音を失う
目が見えず耳が聞こえない状態を「盲ろう」と言う。現在、日本だけで約2万人の盲ろう者がいると推計されている。原因不明の病気によって右目を失明したのが3歳の時。9歳で左目も見えなくなった時は「ぼくはどうやら、周りの皆とは違う世界で生きる事になったなあ」と思った。しかし、視力を失っても音の世界がある、耳を使って外界とつながる事ができると考えていた。

ところが、14歳の頃に右耳がほとんど聞こえなくなり、18歳の時には残された左耳も聞こえなくなってしまった。不安と恐怖に包まれた日々だった。家族との会話も難しく、ラジオもテレビも聞こえない。ひたすら点字の本を読み、点字で日記や手紙を書いて過ごした。

超短要約

・人は苦悩の中で希望を抱く事で、生きる意味を見出せる。
・人は交わりを伴ったコミュニケーションを行う事で、他者との関係性を生み出し、それによって生きている実感が持てるようになる。

著者 福島智

1962年生まれ。東京大学教授 3歳で右目を、9歳で左目を失明。18歳で失聴し、全盲ろうとなる。1983年東京都立大学(現・首都大学東京)に合格し、盲ろう者として初の大学進学。 金沢大学助教授などを経て、2008年より東京大学教授。盲ろう者として常勤の大学教員になったのは世界初。社会福祉法人全国盲ろう者協会理事、世界盲ろう者連盟アジア地域代表などを務める。

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帯
作家 北方 謙三
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土井 英司

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
プロローグ 「盲ろう」の世界を生きるということ p.9 10分
第一章 静かなる戦場で p.29 12分
第二章 人間は自分たちが思っているほど強い存在ではない p.53 16分
第三章 今この一瞬も戦闘状態、私の人生を支える命ある言葉 p.85 16分
第四章 生きる力と勇気の多くを、読書が与えてくれた p.117 31分
第五章 再生を支えてくれた家族と友と、永遠なるものと p.177 21分
第六章 盲ろう者の視点で考える幸福の姿 p.217 21分

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