宝塚歌劇団に所属していた娘のファンクラブを6年間運営したノウハウをもって、集客・顧客コンサルタントとして活動する著者が,ファンをつくるための秘訣を紹介している一冊。
■お客様目線が基本
ファンがたくさん来ている会社やお店のオーナーの話には「お客様の喜ぶ顔を見たくて」というセリフがよく出てくる。お客様の喜ぶ顔を見たくて、色々なアイデアを出したり、味つけ・インテリア・音楽・匂い・調度品などに心を配った会社やお店に、お客様がリピートしない訳がない。「居心地が良い」からである。それこそが「お客様目線」の真髄である。
「お客様目線」とは、自分の「我」や先入観を外し、本当にお客様の気持ちになって、心の底にあるニーズや悩みや想いを汲み取って対応する、サービスを提供する事である。
お客様は色々なところで「サイン」をくれている。例えば、お客様からいつも同じ事を聞かれる、お店の特定の場所にお客様が滞留するなどである。また、「うちのどこが気に入ってくださっているのですか」とさりげなく聞いてみる事も大事。そこには、これからファンを増やしていくヒントが一杯潜んでいる。
お店だけでなく、コミュニティをつくる場合も、最初に肝心なのが「口コミファンを集めること」である。時間をかけてファンをつくる事も必要だが、最初に口コミファンの興味のある事をたくさんやり、そこで会員を集めてしまうのがとても大事な事である。
口コミファンの大好きなものは「新しいもの」「珍しいもの」「楽しいもの」、とにかくウキウキドキドキする事である。
まず、お店のターゲットを設定し、そのターゲットが喜びそうな事を考える。そしてどれをどんどん実行していくのである。
著者 中村悦子
ファンクラブコンサルタント 株式会社ROSES代表取締役 宝塚歌劇団に所属していた娘のファンクラブを6年間運営。娘の引退後の2008年、その経験をこわれて、集客や顧客マネジメントのコンサルティングで起業。 現在はファンづくりのためのプランディング、会員制サービスの構築、ファンサイトの作成、顧客データベースの構築、ブログやfacebookのコンサル、オンラインショップの企画運営などを行っている。
帯 元リッツ・カールトン日本支社長 高野 登 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 期待値を超える感動をつくる | p.23 | 15分 | |
第2章 どの「強み」でファンの心をつかむか? | p.59 | 12分 | |
第3章 ファンの心理を知っておこう | p.87 | 8分 | |
第4章 お客様台帳のつくり方・使い方 | p.107 | 12分 | |
第5章 口コミしてくださる「うさぎファン」のつくり方 | p.135 | 6分 | |
第6章 リピーターになってくださる「カメファン」のつくり方 | p.149 | 7分 | |
第7章 小さいお店こそ、時流に乗ろう | p.165 | 8分 | |
第8章 お店の雰囲気は、従業員で決まる | p.185 | 4分 | |
第9章 シンプルだけど一番大切な法則 | p.195 | 9分 |