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2015/06/10更新

人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」 (光文社新書)

148分

2P

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複数の人格を切り替えるということ

分野を問わず、一流のプロフェッショナルは「多重人格」であり、「様々な人格」を切り替えながら仕事をしている。例えば、経営者は「多重人格」でなければ務まらない。会社の将来ビジョンを語る時は「ロマンと情熱」を持った人格、経営会議で収益計画の話をする時は「数字の鬼」とでも呼ばれるような厳しい人格、若手社員に対しては「優しい親父」といった人格、幹部やマネージャーに対しては「強いリーダー」の人格で処する必要がある。

我々普通の人間も、誰もが自分の中に「複数の人格」を持っている。ただ、問題はそれを自覚しているかどうかである。自分の中にある「複数の人格」を自覚し、置かれた状況や立場によって「異なった人格で対処する」という事を意識的に行うならば、自然に「様々な才能」が開花していく。

才能とは人格である

「才能」の本質は「人格」である。なぜなら、営業、企画、交渉など仕事において求められるのは「人の心」に処する力である。特にビジネスの世界で求められる「才能」のほとんどは「人格」や「性格」と密接に結びついている。「仕事のできる人」とは、「場面や状況に応じて、色々な人格を切り替えて対処できる人」である。

しかし、状況に応じて適切に「人格」を切り替えるという事は、かなりの「精神のスタミナ」が求められる。だから「精神的基礎体力」を身に付けなければならない。

新たな人格を育てよ

「人格」とは、そのかなりの部分が「生きてきた環境」」「出会った人間」「与えられた経験」等によって、後天的に形成される。従って、我々は自分の意志で「どのような人格」でも育てていける。但し、現在の人格を変えるのは難しいため、「変えよう」とせず、新たな人格を、自分の中に「育てる」のである。「ある人格を演じる」事を長期間行っていると、自然にそれが1つの「人格」として自分の中に育っていく。

隠れた人格と才能を開花させる技法

自分の中の隠れた人格を表に出せるようになるための方法は、隠れた人格のレベルに応じて異なる。

①表層人格(他の状況では既に表に出ている人格)
・自分が今の仕事に「どのような人格」で取り組んでいるか自己観察する
・自分が仕事以外の世界で「どのような人格」を表しているかを自己観察する
・仕事ができる人が、どのように「人格」を切り替えているかを観察する
・自分の仕事で、表に出して活用する「人格」を切り替える

②深層人格(環境や立場の変化に応じて意識する事で育つ人格)
・優れた師匠から「人格」を学ぶ
・苦手な仕事を選び、取り組む
・日常とは違う場を経験し、日常とは違う人格に気付く

③抑圧人格(何かの理由で心の奥深くに抑え込まれた人格)
・容易な方法はない