アイデアを出しやすくする3つの前提
②アイデアとは、単なる「選択肢」でしかない
アイデアはダメ案を含めてたくさん出さないと、当たりもこない。とにかく数が必要である。アイデアをたくさん出す。そして一旦出したままにしておく。好い悪いの判断は後でする。アイデアとはまだ選択肢でしかない。この認識を持つのがよい。
③アイデアとは、「わがまま」から生まれる
面白いのもツマラナイのも含めて、数をたくさん出すための秘訣がある。アイデアを出す人が「わがまま」になる事である。通り一遍の優等生的態度だと、アイデアはすぐに尽きてしまう。数が出てこない。
アイデアを発想するための4つの技(構造)
①課題を細かく分割する
アイデアを考える時に確認すべきは「解決すべき課題は何か?」である。よくある失敗のパターンが「課題が大きすぎる」場合。そんな時は課題を細分化すると考えやすい。課題を細かくしたら、まずはその細かい課題へのアイデアだけを考えてみる。
・属性列挙法
アイデアを考える対象そのものを、その対象が持つ属性(名詞的属性、形容詞的属性、動詞的属性など)に沿って分割し、アイデアのヒントにする。
・マンダラート
正方形のセル9マスの「マンダラ」を作る。真ん中が質問、周囲8つのセルが答え。さらに周囲8つのセルに書いた答えを、2枚目の真ん中の質問にする。こうして階層を重ねて深堀りする事で、アイデアの数が出てくる。
②課題をいったんズラす
お題のズラし方には2方向あり「馴質異化」と「異質馴化」がある。馴質異化は、お題を一旦、離れた別の何かにズラす事を指す。離れていく距離が長いほどオリジナリティがある。元々は離れている何かを、自分の方に引き寄せて親しいものにするのが「異質馴化」。
・パーソナル・アナロジー法
対象(課題)と自分自身とを「一体化」する。そして、対象物と一体化したまま、いろいろ考えて、想像する。他人はもとより他生物、無生物にまで感情移入する。
③論理的に問いかける
言葉を使って、具体的な問いを課題にぶつけて答えを導き出す。
・SCAMPER
対象に対して、以下の質問をぶつける。
S:代用品はないか?
C:結び付ける事はできないか?
A:応用する事はできるか?
M:修正、あるいは拡大できないか?
P:他の使い道はないか?
E:削除か削減できないか?
R:逆にするか、再編成できないか?
④直観的に問いかける
「絵」や「写真」などをアイデア発想に活用する。
・死者の書
死者の書(象形文字がある一定数集まったもの」を用意し、直観的に気になった象形文字1つを選ぶ。象形文字の解釈とお題とを関係づけて、アイデアに結び付ける。