ハーバードで教えられていること
・お金のために働かない
お金ばかりを目標にすると、お金を稼げない。お金を得るには継続して働く事が最も確実な方法だが、人間はお金だけを目標に何十年も働けない。だから結果的にお金を稼げなくなってしまう。
・特典のために出世を目指さない
二流のリーダーは、交際費、プライベートジェット、社用車など権力に付随する特典を目的にリーダーになろうとする。しかし、そういう人は人望が得られないため、途中で必ず転落する。権力を得たら、自分のためではなく、周りの人のために使うのが、一流のリーダーの正しい姿である。
・付加価値を与える
本物のリーダーは「世の中に付加価値をどうやったら与えられるか」を考えて行動する。ハーバードでは、お金は「あなたが世の中に与えた付加価値の象徴だ」と教えている。大きなお金を動かしたい、儲けたいと思うのであれば、多くの人の役に立つ製品やサービスを考えて、提供する事である。
・世のため、人のために働く
ハーバードビジネススクールのミッションは「世界を変革するリーダーを育成すること」である。その根底にあるのは、無私の精神と社会貢献。世のため、人のためにならなければ、信念も行動も意味がないと教える。当り前の事だが、卒業してもお金に目がくらんで道を外さぬよう、ハーバードの授業では何度もこの教訓を教える。
・人を思いやる
リーダーになるために部下を持つ必要などない。反対に、何千人も部下がいる役職に就いているからといって、リーダーであるとは限らない。人がついてきてくれなければ、人が動いてくれなければ、リーダーとは言えないからである。本物のリーダーは、顧客、部下、上司、家族など、自分の周りにいる人を大切にする。
・自分を犠牲にする
リーダーシップの本質は自己犠牲である。人間にとって最も難しいのは、我欲を捨てること。だからこそ、自分を犠牲にできる人は、周りの人から「この人は自分ができない事をやっている」と一目置かれ、尊敬される。本物のリーダーは、部下、顧客、コミュニティ、社会など、自分と関わる人達に対して責任を持ち、その人達の利益になる事だけを考え、決断を下す。
・変革に巻き込む
リーダーの重要な仕事は、世の中の動きに迅速に対応して、様々な事を「変革」していくこと。ところが多くの人は「変える」という事に抵抗を示す。変えない方が楽だからである。そういう人達を変革に巻き込むには2つの事が大切である。1つは、改革に消極的な人達が大事にしてきた信条を尊重すること。もう1つは、彼らが変化に適応できるよう、忍耐強く支援すること。