あと20年でなくなる仕事
・飲食店の接客業
タッチパネルによる注文や電子マネー決済により、アルバイトの作業がAIや電子端末に置き換わったとしても、驚く話ではない。
・営業マン
既にオンライン販売では、FAQやチャットでのコミュニケーションが活発になってきており、将来AIの発達で購入前の相談にも回答できるようになれば、売るだけの営業マンは必要ない。
・ドライバー・鉄道運転士
専門家によっては、2020年までには完全な自動運転の自動車が実現できると予測している。最初は部分的な置き換えからはじまって、将来的には完全にドライバーという仕事がなくなることも予測できる。
・翻訳者
人間の翻訳者に求められる価値は、専門分野の知識に精通し、現場を知り、読み手のプロフェッショナルと同じ言葉を話す事ができる事だ。医療やテクノロジー分野など、一夜漬けでわかりにくい事に精通している翻訳者は今後も重宝されるが、そうした知識のない翻訳者は機械翻訳に置き換えられるだろう。
・エンジニア
エンジニアは新しい価値を生み出すクリエイティブな仕事のはずだが、既に設計の仕事さえ海外に流出している。この分野では、機械に人間が置き換えられる以前の話として、海外との競争を考えた方がいい。これといって特徴や高い専門性を持たず、製品開発といってもその一部に携わったのみで全体像が見えていなかったエンジニアにとっては、どんどん厳しい時代になる。
・コールセンター・オペレーター
最新のAIは、電話の向こうにいる顧客の自然な会話の内容を理解し、蓄積された膨大なデータからそのユーザーに最適な回答を総合的に導き出す事ができる。しかも毎回対応するたびに学習し、さらに回答の精度を上げていく。既に個別に存在しているテクノロジーが統合されれば、コールセンター業務のすべてが完全にAIに置き換わり、無人の空間になる事も荒唐無稽な話ではない。
・法律家
同じ弁護士でも、経験と実力によってそのレベルは全く違う。法廷で実績のある弁護士もいれば、係争に必要な書類を集める駆け出し弁護士もいる。前者は得られた証拠や情報を元に、クライアントを勝訴に導くのが仕事。後者は必要で適切な情報を集め、漏れなく重複無くまとめていく仕事だ。この情報を集める仕事がAIに置き換えられはじめている。人工知能の提供する情報が、人間が集めた情報と同等レベルに達すれば、もはや情報を集める側だった弁護士達は不要になる。
・税理士・会計士
税理士業務で比較的多いのが記帳代行だ。しかし、電子取引化が進めば、クラウド会計ソフトがデータを取り込み、会計情報が電子上で完結。税理士の仕事はなくなってしまう。企業経営に対して税務の視点からアドバイスできる本当のプロフェッショナルになれなかった人は淘汰される。