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2015/05/25更新

やわらかい頭の作り方: 身の回りの見えない構造を解明する (単行本)

  • 細谷功
  • 発刊:2015年3月
  • 総ページ数:188P

142分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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人の考え方には癖がある

人の考え方には癖がある。自分の「常識」や「価値観」や「見方」が絶対でないことを知ることこそが、頭をやわらかくすることであると説く。様々な考え方の癖を紹介しながら、頭をやわらかくするポイントがわかる一冊。


■「心の癖」を自覚する
私達は例外なく、自分中心のものの見方しかできない。頭が固いとは、自分中心の考え方しかできない事を意味する。その事をまずは認識し、矯正してみる事が柔軟な考え方につながっていく。

人間は基本的に感情によって行動するが、感情というのは往々にして一貫性がなく、他人に理解しにくい。特に複数の人達と集団で行動する場合には、このような思考の癖が「頭の固さ」となる。従って、頭をやわらかくして考えるためには、このような「悪い癖」を自覚する必要がある。

超短要約

■思考回路が行動を決める
個別の事象に対応していく事は、具体的な行動につながりやすく、すぐに直接的な影響が出やすい半面で、根本的な原因に対処するような本質的な解決策にはつながらない。一方で「思考回路を変える」のは、難易度が高く時間がかかる半面で、一度達成してしまえば、個別には対応しなくても全ての行動が一気に変わるという大きなメリットがある。本当に必要なのは、この「思考回路の転換」である。

■始まり方が終わり方を決める
人間関係というのは「始まり方」が「終わり方」に相関する。例えば、営業マンが「ゴルフや接待で取った仕事」というのは、関係が続く限りゴルフや接待を続けなければならなくなる。相手が自分を見る目は初めの時点で確定し、これを変える事は非常に難しい。何事においても、何気なくスタートをきる時でもこのメカニズムを意識しておく事は、いざ始まった事のその後の進め方を考える上で重要と言える。

■みんな「自分は特殊である」と思っている
私達は、他人が客観的に見るよりも、自分自身の事を特殊だと考えてしまう傾向がある。他人から「こうしたらいい」などと指摘されると、「自分の場合は違う」と感じて反論したくなる性質がある。

この傾向を逆の立場で考えてみると、私達は他人の話を聞いている時には、相手の話をかなり一般化して聞いてしまっている可能性がある。これは日々のコミュニケーションで、肝に銘じておく必要がある。従って、人間関係を円滑にするためにも、相手は「オンリーワンの特殊な存在」だと認識して「それをあなたにしかできないですね」とまずは受け止めて、その上で「一般化」して考えてみる事が必要である。

著者 細谷功

1964年生まれ。クニエ マネージングディレクター 東芝で8年間エンジニアとして働いたのち退職。アーンスト&ヤング・コンサルティング(ザカティーコンサルティング→クニエの前身)に入社。 製造業を中心として製品開発、マーケティング、営業、生産等の領域の戦略策定、業務改革プランの策定・実行・定量化、プロジェクト管理、ERP等のシステム導入およびM&A後の企業統合等を手がけている。

この本を推薦しているメディア・人物

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紀伊國屋書店和書販売促進部係長 水上 紗央里

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.9 2分
第1章 「心の癖」を自覚する p.13 23分
第2章 「物理の法則」は、人間にも当てはまる p.51 21分
第3章 「メリット」は必ず「デメリット」になる p.85 30分
第4章 「対比」と「軸」で見えてくるもの p.135 31分
おわりに p.187 1分

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