米国トップ企業で指導したコミュニケーション・コンサルタントが、プレゼンテーションのフレームワークを紹介している一冊。
■シンプル・イズ・ベスト
自分の主張を確実に相手へ伝えるにはどうすればいいのか。
①話を簡潔にする
②自分の言いたい事をしっかり理解して、それをできる限り簡潔に話す
準備不足や不安から必要以上の事を言わずにはいられない人は、今すぐそれを止めること。「たくさんの情報が詰まっている=よい情報」ではない。
■話すチャンスを見逃すな
他人に聞いてもらうためには、ある程度の大きな声を出して、頻繁に人と話す努力をしなければならない。チャンスを見逃さずに、自分のメッセージを発信する必要がある。コミュニケーションの達人とは、自分が話すべきタイミングを知っており、自分の言いたい事を伝える機会を常に探している人だ。
どんな時でも少し時間を使って「この場ではどういったメッセージを用意するべきか」と考える癖をつける。そして、頭に浮かんだ話や考えを、必要な時にすぐ話せるように一口サイズにまとめて準備しておく。
■相手のレベルに合わせて話すこと
自分のメッセージを相手に伝えるには、自分が言いたい事だけではなく、相手が何を知りたいのかという事を念頭に置かなければならない。伝えたい事を口にする前に自分が誰に向かって話すのかを必ず考えること。
コミュニケーションの達人になって他人を説得する力をアップさせたいなら、話す相手を十分に知り、それに合わせてメッセージを調整する事が不可欠になる。
■聞き手のメリットをいれること
人間は基本的に自分の利益のために行動する生き物なので「自分に何のメリットがあるか?」といった事を知りたがる。従って、聞き手にメリットを明確に示せば、相手への説得力が大幅にアップする。
説得力あるコミュニケーションができる人とは、自分が誰に向かって話すのかをまず考え、自分の話す事がいかに聞き手のメリットになるかを明確に提示して、自分の主張を相手に納得させる人の事を指す。
著者 ボプ・エリオット
コミュニケーション・コンサルタント ファイザー、シグナ、ウェスティングハウス等の大企業でキャリアをスタートするが、企業の姿を外から見ることに興味を持ち、1982年にコミュニケーション・コンサルタントに転身する。 GE、マスターカード、ウォルマート等、米国のトップ企業を顧客に持つ。シンディ・クロフォード、ジミー・コナーズを指導した経験もある。
著者 ケビン・キャロルスピーチコンサルタント 広告業界で17年間キャリアを積んだ後、1996年にスピーチコンサルティング及びトレーニング会社を設立。IBM、メリルリンチ、ユニリーバ、シスコシステムズ等を顧客に持つ。 米国NSA (National Speakers Association) コネチカット支部の支部長を務めた経験も有り。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネスアソシエ2015年5月号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
プロローグ | p.3 | 2分 | |
第1章 準備 | p.17 | 12分 | |
第2章 内容 | p.45 | 24分 | |
第3章 話し方 | p.99 | 32分 | |
第4章 質問者への対応 | p.171 | 13分 | |
第5章 まとめ | p.201 | 9分 |
こころのチキンスープ―愛の奇跡の物語 [Amazonへ] |