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2015/04/16更新

本質思考: MIT式課題設定&問題解決

161分

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本質的な答えを導き出すモノの考え方

物事の本質に目を向けなければ、スジのよい答えは出てこない。戦略コンサルタントの著者が、MITで学んだシステム思考をもとに、本質的な問題解決法を考える方法を紹介しています。


■本質思考とは何か
成果に結びつく、スジの良い答えを導き出すためには、本質から考える事が大切である。現象に惑わされず「その裏側で何が起こっているのか」「どうしてそうなるのか」という風に、物事の本質に目を向けなければ、情報が溢れる今の世の中、情報に流され、現象の裏返しみたいなスジの悪い答えにしか行き着けない。

「本質」とは、現象の裏側にひそむ「構造(モデル)」と「因果(ダイナミズム)」として捉えられる。モデルとは、その現象を生み出す構造、つまり、構成要素やそれらの相互の関係性の事である。ダイナミズムとは、そのモデルが生み出す現象について、長い目で見ると、どのような結果や動きが見られるのか、という事である。つまり、どのようなパターンが見られるかという事である。現象の裏側には、それを引き起こすモデルとダイナミズムが必ず存在する。そのモデルとダイナミズムの結果として、現象が目の前に現れている。

本質から考えるとは、現象の裏にひそむモデルとダイナミズムに想いを巡らせて考える、という事に他ならない。

超短要約

本質とは、問題や現象の裏側にひそむ、それらを引き起こしている真因である。本質の反対が表層、あるいは枝葉末節だ。結果につながる思考と、それに基づく意思決定のためには、目先の情報や表層に囚われる事なく、本質から考えようとする事が大切である。こうした思考のアプローチを「本質思考」と呼ぶ。

「本質」は「構造(モデル)」×「因果(ダイナミズム)」として捉えられる。問題解決のためには、モデルを変え、ダイナミズムを変えるしかない。本質思考は次の4つのステップからなる。

①モデルを描く
②ダイナミズムを読み解く
③モデルを変える打ち手を探る
④行動し、現実からのフィードバックを得る

著者 平井 孝志

ローランド・ベルガー 執行役員 シニア パートナー 慶應義塾大学特別招聘教授 早稲田大学ビジネススクール客員教授 ベイン・アンド・カンパニー、デル、スターバックス、ネットベンチャーを経て現職。 製造業、商社など幅広い業界においてコンサルティングに従事し、グローバル戦略、新規事業開発・R&D戦略、営業・マーケティング戦略の立案・実行支援に関わる。経営戦略、マーケティング、ロジカルシンキングなどの企業研修も手掛ける。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 6分
CHAPTER1 人は意外に深く考えていない p.19 14分
CHAPTER2 本質思考とは何か? p.45 21分
CHAPTER3 本質思考のステップ1 モデルを描く p.83 13分
CHAPTER4 本質思考のステップ2 ダイナミズムを読み解く p.107 26分
CHAPTER5 本質思考のステップ3 モデルを変える打ち手を探る p.155 14分
CHAPTER6 本質思考のステップ4 行動し、現実からのフィードバックを得る p.181 16分
CHAPTER7 本質思考を身につけるためのトレーニング方法 p.211 14分
おわりに p.236 1分

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