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2015/04/02更新

マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか

143分

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「問題解決ノート」の使い方

マッキンゼー流のノート術は、問題解決の基本プロセスに沿ってノートを使い分ける。

①本質的な問題は何かを定義する
集めた情報を「Where(問題の在りか)」「Why(原因)」「How(対策)」の3つの意味合いで分ける。真の問題を見つけ出す時のポイントは、まず「Where」を考えること。集めた情報の中から「Where」をノート上に抜き出し、関連性がありそうな情報同士を分析してみる。グルーピングした情報から、気が付いた大事な事=論点を書き出してみる。すると、その論点に引き寄せられるように断片的な情報がつながって、整理され、そこから新たな発見があったり、自分の思い込みが修正されたりして仮説が立ち上がってくる。

②仮説を立てる
仮説を立てる時に、ノートを使ってやる事は、気になった情報を「事実」「解釈」「行動」の3つにグルーピングすること。ポイントは次元の異なる話や情報を一緒にしないこと。ノート上で3つをグルーピングする時派、ページの左側に「ラベル」という「何についての情報なのか」の目印となる見出しを書き込めるように区切る。「これが仮説かな?」と思ったら、ワンメッセージの具体的な表現で質問形式にする。

仮説が立ち上がったら、仮説検証に入る前に、仮説をもとに、解決策を実行するまでのストーリーライン(起承転結)を考える。そして、ストーリーラインが見えた段階で全体の作業設計図をノートに描く。

③仮説を検証する
仮説が本当に使えるのか、その仮説を持って現場でヒアリングを行う。現場で「仮説」を効果的に検証するために、事前に「質問リストノート」をつくって用意しておく事が重要である。マッキンゼーでは、質問リストなくして、現場でのヒアリングはしないのが鉄則。「Where」「Why」「How」の3つの要素がきちんとつながるように質問して仮説を検証する。

現場で仮説について質問していく時には、その返答を聞いて終わりになるような質問ではなく、そこからさらに本質に迫っていけるような「いい質問」を重ねていく。出てきた答えに対して「それはなぜですか?」という質問を繰り返し、検証を深めていく事が大切である。

④アウトプットにまとめる
マッキンゼーではアウトプットの資料をまとめる時に、いきなりパワーポイントに向かわないのが基本中の基本。まず、ノートを使って徹底的に思考を磨き、整理して全体のストーリーラインをしっかり描く。そして、「ワンチャート、ワンメッセージ」の原則に則ったチャートのドラフト版をつくってから、初めてパワーポイントで資料を作り込む。

アウトプットを形にしていくには「サマリー」を常に意識してノートをつくる。